昨夜宿泊した名張のホテルまで下道で1時間20分程だった。三重県は南北にひょろ長く、南端は熊野の新宮に流れる熊野川を県境とし、北の桑名市はもう名古屋に近い。そして中央の海沿いに伊勢がある。
熊野から尾鷲、そして伊勢、松坂、宮川や櫛田川から吉野などは取材で何度も行っているし、亀山〜鈴鹿〜四日市〜名古屋はかつて軽バンで下道車中泊をしていたときはよく通ったルートだった。そして奈良も室生寺までは奥に入ったことがある。
が、なぜか甲賀〜伊賀〜名張の辺りは私にとってまったくの空白地帯で、かすかに甲賀の信楽に焼き物を見に行った覚えがあるくらいだ。今回の講座の農場「なな色の空」は名張から30分ほど山に入った所にあるのだが、住所は津市である。
津市はこれまた南北にひょろ長く、三重県庁や津市市役所は伊勢湾すなわち太平洋側の海に近い場所にあるのだが、農場は津市の再奥の、倶留尊山 (くろそやま/標高1,037m)という山の麓にある。
流域としては名張川の上流部であって、この川は三河湾には流れず月ヶ瀬で木津川に合流し、さらに大山崎で淀川に合流し、大阪湾に流れる・・というなんとも複雑な地勢になっている。
さて、三重県といえば尾鷲をはじめとして林業が盛んな県で、人工林率が高い。次の住所が美杉町というくらいだから、さぞかし・・・と山を観察しながら車を走らせた。あるある、やはりスギだらけなのであった。
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