大地の再生@宇和島市吉田町/2,みかん山作業道の再生


現在の作業道は、人間の都合で直線に、一定の傾斜でつけようとするために、道自体が大雨のとき川(水路)になってしまう。すると浸透機能が落ちるだけでなく、泥水の流出や、カーブでは水による破壊が起きる。

私はかつて林業のための「四万十式作業道」を取材して本を書いたことがあるのだが、それはローコストで崩れない道を作るためのノウハウで、有機物を用いたり、現地資材を活用したり、最大の注意点としては雨による破壊に細心の注意とアイデアを盛り込んでいて、矢野さんの考え方にかなり近い。が、四万十式には「浸透」を促すという考え方がない。

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大地の再生@宇和島市吉田町/1,急傾斜崩壊地の抵抗柵の作り方


今年の夏(8/15)に訪れた西日本豪雨被災地のひとつ、愛媛県宇和島市吉田町に行ってきた。前回の講座の主催者でもあるみかん農家のAさんが、同地で2回目の「大地の再生講座」をひらいたのである。前回は現地調査と解説だけで作業はなかったが、今回の2日間は資材も十分用意され、矢野さんの指導のもと作業が行われる。昨日、矢野さんの講義があり、午後から実際にみかん山に入って崩れた斜面に抵抗柵などを作った。

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