市立図書館に行く途中に香川大学のキャンパスがある。そこの糸杉のような針葉樹が手入れ不足でツル植物のヤブカラシがどんどん上がってきて花をつけている。そこにアオスジゲハが吸蜜にやって来る。むかし描いた「クラフト紙シリーズ」の一つ「アオスジアゲハの夏」のような光景で、思わず写真に撮った。高松は街路樹に社寺にもクスノキが多い。アオスジアゲハはクスノキが食樹なのだ。
月: 2011年7月
観音寺~松山
「梅雨明け10日」は山の最も天気が安定するといわれている(ただし午後から曇る)。「がもう」でうどんを青空の下で食べていたら山や渓谷を見たくなりそのまま愛媛方面へ1泊のプチ旅に出ることにする。
これが讃岐富士=飯野山(いいのやま)。丸亀市・坂出市の境界にある。標高421.87m。讃岐七富士で最も高い山。
失うものは何もないのだから
「桑田圭祐の『月』がいいからぜひ歌ってほしい」と言われてカラオケで歌えるように練習w。こういうの、調べて覚えるのにYouTubeはめちゃ便利だぁ。で、いろいろ探していたら桑田くんのラヂオの生ギター録音シリーズがアップされていて面白いんだわ。これどうよ「弾き語り生歌 ボブ・ディラン – 風に吹かれて」。ぐっとくるよねぇ(2012.4現在、削除されました/泣)。
ボブ・ディランといえば、私たちの世代が最初にその名を知ったのは、オリジナルソングではなくガロの「学生街の喫茶店」の歌詞の中ではないだろうか。「片隅で聴いていたボブ・ディラン♪」
浜田省吾の畢生の名曲「路地裏の少年」の中にもディランの曲が出てくる。「古ぼけたフォークギター窓にもたれて、覚えたての『風に吹かれて』♪」という詩があるのだ。
「路地裏の少年」なんて、カラオケスナック(演歌だけがほぼ9割)のジサマ・バサマの前で歌ったって、誰も知らない。ところが、やっぱり歴史的名曲っていうのは世代を超えたオーラがあるらしく、無視されず耳を傾けてくれたりする。「ええ曲やな・・・」などと、見知らぬ皺だらけのオバチャンが声をかけてくれたりするのだったw。
ディランは長らく無視していた。でもやっぱり聴いてみるか、と『追憶のハイウェイ61 』を買ってみた。「 ライク・ア・ローリング・ストーン」が、凄かった。雷に打たれるような曲というのがあるのだ。コード進行の単純さを消し飛ばしてしまうような、言語を超えた言霊が魂をぐらぐらと揺さぶるような曲というものが。
この曲は、ある人の死と「自分を貫いて生きる」という試練を介して、私に忘れ難い思い出を作ってくれた。