列状間伐


この日、十石峠で列状間伐の山を見た。なんだかみっともない姿だよね。列状間伐というのは、とにかく緊急に間伐が必用だからということで、選木の手間をかけず列に縞状に伐っていくもの。巻き枯らし間伐について、よく外観が悪いと言われるけれども、巻き枯らしは4~5年もすれば枯れ跡は目立たなくなり、自然にとけ込んでしまう。列状はかなり長い間、シマシマの外観が残ってしまう。

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現在の荒廃林に選木をせず、列状に伐るということは、いい木も悪い木も混ぜて伐るということで、もしその木々を収穫するならムダが多いし、すべて伐り置きするなら、いい木がもったいないということになる。山を、木を愛していないという感が否めないのである。


叶山、恐竜の足跡


雨上がりで午後からよく晴れたので、神流川に沿って中里~上野村まで行ってみる。沿線のサクラは散り始めているが、岸壁に赤紫のツツジの花が美しい。この流域は岸壁が多く、山深い独特の雰囲気を醸し出している。下仁田側ともちがい、秩父側ともちがう。それは地質ーー岩石の質によるものなのかもしれない。

この一帯は古生代、中生代の岩が集まっているところで、群馬では最も古い地層に属する。また石灰岩の岩脈や鍾乳洞があり、セメント会社が掘削をしている。中里に「恐竜の足跡」があるので有名である。

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