竹のスクレーパーを作る(2回目)


旅先ではノートパソコン(MacBook Pro)だが、家では27インチのデカイPCがメインマシン。旅でしばらく放置していると調子悪くなりレインボーマークがくるくる回る。その待ち時間が鬱陶しいので竹細工をやることに。

以前作って愛用していたスクレーパー(こちら)がちびてすり減ってしまっていたのでこれをもういちど作る(スクレーパーはおろし金やすり鉢についた残りを削り取るのに便利な道具)。材料は先日H邸の竹林整備をしたときもらってきたもの。

裏表両側から削って行き、節のところをストッパーにして割っていく。

刃を入れてからそのまま下に力を入れていくのではなく、途中では先をちょっとひねってその力で割っていくといい。そのためには竹ナタの刃をぎんぎんに研いだあと、砥石に刃を直角に立て、少しだけなめておくと良い。

2個できた。面取りし、ぶら下げ金具を真鍮、銅線の針金でつける。

インスタにアップしてからハッシュタグ「竹のスクレーパー」で調べてみたら節のところを削ったちょっと洗練されたタイプがあったので、もうひとつ真似て作ってみた。

よく「竹の刃物なに使っているんですか?」と聞かれるが写真の右が僕の愛用の竹ナタである。竹ナタは先端が尖ったものが細かい加工もでき使いやすい。かなり昔に宮崎の日南の打ち刃物屋で購入したものでたいへん使いやすいのだがもうこの店はネットで調べても出てこない。というわけで足助で発見したのが真ん中のナタ(購入したときのレポートはこちら)。普通の竹ナタの場合は左の小刀を併用する。

ちなみに京都の錦小路にある「有次」ではこの竹のスクレーパーを「おろし筅」という名で売っている。「筅(せん)」とは「竹製の小さなほうき」を意味し、訓読みは「ささら」である。

写真は2019.10.4のもの

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