集落の道普請というか、草刈りの集まりの日だった。元、小学校の分校の建物周りを整備する。草刈りも大切なのだけど、いちばん大切なのは、雨水・排水の水まわりですね。校舎の背後の石垣の下から水が吹き出している。長老のイタルさんがその排水路を黙々と掃除している。水の流れを滞らせない。これが傾斜地の山村において、敷地・建物と長らく付合う要(かなめ)なのですね。
石垣も、畑も、家周りも、この水周りをまず整備する、これが絶対なのです。水はおとなしいときは優しい友なんだけれども、敵にまわすとそれは恐ろしい。ちょっと水路を掘ってやるだけで、ずいぶん建物への被害を回避できるんだよね。