スギタニ飛ぶ


早春だけに見られるチョウが、日本にはいくつか存在する。その中のひとつ、スギタニルリシジミ。似た仲間にはヤマトシジミとか、ルリシジミがいるけれど、スギタニはあの大樹であるトチノキを植樹とし、早春にしか見られないというところがいい。

トチノキは水が好きで、たいがい沢沿いにある。アトリエの沢にある一本のトチ。そこに依存している貴重なスギタニ。今年もこんにちわ(吸蜜植物はオオイヌフグリ)。

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屋久島紀行22.(浜松〜日本橋〜ニコニコ亭)


25日。浜松でギフチョウ保護区の取材をした後、東名高速で東京へ。夜は編集者と単行本の打ち上げ。日本橋のホテル泊。

26日、群馬に戻る。最後に温泉に浸かりたくなり「川中温泉」を選んだが、なんと定休日。そこで川原湯温泉の共同浴場「王湯」へ。70度以上の源泉が湧くここは、八ツ場ダム完成後には沈んでしまう。すでに付帯工事が始まっており、川中温泉へ行く途中は山が削られ、コンクリートの橋脚ができている。景観は台無しである。立体交差の大型道路ができるらしい。

帰りは渋川のニコニコ亭で、ラーメン定食を食べて帰還。うーん、相変わらず安くて美味しい(620円)。ソースカツ丼で知る人ぞ知る店だが、駅から遠くちょっとの努力ではたどり着けないような路地にある。が、いつ行っても味は裏切らない。

このラーメンのまっとうな良さ(今回は味噌味)はどうだ。ご飯の炊き加減、神経が行き届いている。惜しむらくは漬け物が市販品であることだが、許す。お姉さんの接客態度がいつも気持ち良い。これぞ群馬だぜ♪

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屋久島紀行20.(山口周南、本州最後のツルたち)


昨夜の温泉が釈然としなかったので、朝もう一軒入りにいく。俵山から10数キロ先にある湯本温泉の共同浴場「恩湯」である。まず建物がいい。値段が安い(140円)。驚いたのは朝も早いというのにすでに10人以上の人が湯に浸かって談笑している。

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屋久島紀行17.(淀川登山口〜尾之間温泉〜安房)


朝、山小屋から1時間ほどで車道へ出る。ここはもう一つの登山口、宮之浦岳への日帰り縦走が可能な淀川登山口。

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屋久島紀行15.(小杉谷〜縄文杉〜高塚小屋)


世界遺産登録をきっかっけに「縄文杉」はすっかり人気者になり、ガイドつきのツアーが組まれたりしている。が、日帰りで行くなら車止めから徒歩往復10時間という素人にはハードなコース。

屋久島最高峰の宮之浦岳に登るにはそこからさらに奥に進む。島の外れでキャンプしていた僕らは出遅れて、登山起点に着いたのは9時過ぎ。すでに駐車場は満杯(50台!近くいただろうか)。ようやく隙間をみつけて路駐する。

最初は森林軌道を歩く。屋久杉の運搬に使われたトロッコのレールの上を歩くのだ。

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