電磁調理と擂粉木と


佳日、高崎に出たついでに、かねてから気になっていた住宅展示場に行ってみた。現代最先端の建て売りや注文住宅というものはいったいどうなっているのか? という興味がわいたのである。ちょうど大手住宅メーカーのモデルハウスが集結する場所があった。そこで3~4軒ばかり回ってみた。衝撃を受けた(笑)。もうクラクラである。

高気密住宅、オール電化、床暖房、3重窓、いやはや凄いのなんのって。外部は遮断して自分たちの暮らしだけが快適ならいい、という発想だ。まず家じゅう明る過ぎ、ピカピカ過ぎ、ほとんど悪趣味なギャラリー、またはカフェ。すき間なんて全くないので息苦しくて苦しくて、アトリエの木と土と風に慣れた僕らは入って瞬時に気持ち悪くなるのだった。なんというかその気持ち悪さは、肺だけではなく皮膚そのものから感じられるものだ。

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今年も杵餅!


今年も美味しい雑煮を食べている。餅米は農協に頼んでおいた5kg。それを3回に分けて臼で搗く。5kgというのはこの辺の人たちはひと臼で搗いてしまうらしいが、アトリエには小さな蒸し器しかないしそれをチビかま君で焚くのでしょうがないのだ。それに今年も杵はヒノキの間伐材を削った原始的な棒杵。これで搗くのはかなりハードだが、実に旨い餅ができてしまうのだ。

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大晦日の一日


白インゲンの収穫を終え(それにしても昨年に比べてかなり遅れた収穫日であった)、畑にはハクサイ、ブロッコリー、長ネギ、キャベツ、ホウレンソウがあるが、イノシシに何度も撹乱された後のものなので育ちが悪い。

それでもYKがホウレンソウをちぎってきたので生で食べてみる。「旨い!」やっぱり昨年と同じ。まるでリンゴを連想させる含み味、かすかにナッツのようなコク、青菜に特有の苦みはほとんど感じられない。

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酒とスギ


どぶろく第二回目を仕込んでみた。友人が送ってくれた新米残り3合を使って。普通どぶろくの材料は米なんだけど、前回はいきなりサツマイモで成功した。基本的にでんぷんやタンパク質、糖分があればなんでも酒が造れるということなのだ。

麹は市販の「みやこ麹」(甘酒用に市販されている)。酵母はパンに使うドライースト(製品名「スーパーカメリア」)を使うが、昔は麹を手作りした家も多かったそうだ(お隣イタルさんちの「バアさんは麹づくりがうまかった」(談)。昔は「麹屋」という店が存在したし、多くの農家山村では、米麹、麦麹、豆麹で味噌や醤油を自家製していたのである。

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ストーブでパン焼き


雨が上がる。早朝畑に出て、まいた麦の出具合を確認。白インゲンの収穫。遅れて作ったのと異常に暖かいのとでまだサヤが枯れないのだった。畑で剥いて豆だけをちょっと収穫。セロリとトウガラシも少し。イノシシとネズミの被害を逃れた野菜たち。

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