衰退する竹林、マツ枯れの遷移


「とにかく香川の山は竹が多い。飛行機が高松空港に着陸するとき、上空から竹に覆われた山の斜面がたくさん見えてぎょっとするほどだ。管理放棄された竹山が地下茎でどんどん広がって他の樹木を侵食していくのである」

~これは今から10年前、2001年の5月に高松に降り立ったときの日記の一文である。その後、香川は毎年のように訪れて、荒廃竹林の行方を観察していたが、今年は今までと違うパルスを、信号を山々から感じた。

それは竹林が衰退し始めているのではないか、という感覚である。

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桐生の巻き枯らしとモンゴリナラ


桐生市内の宮本町にある「桐生断食道場」Fさんのお招きで建物や敷地の森林などを見に行ってきた。先日忍木菟屋においでになり、私たちの囲炉裏を中心とした暮らしぶりに感銘されたご様子で、鋸谷式間伐の本もよく読まれており、敷地をみたりいろいろアドバイスしてほしいという。

敷地は吾妻山から続く緩斜面で、雑木林の中を作業道を入れ、開墾して畑などもあるが、イノシシの被害がかなりあるようだ。またシカ食害の被圧もあり、稚樹が育っていないところが多い。スギの人工林ではすでに巻き枯らし間伐が行なわれていた。いま市民グループによる「皮むき間伐」の運動が起こっており、ここ桐生でもすでに実践されていたのである。

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花園神社、みんみん


水戸の実家に寄ってから磯原へ行く。花園山周辺をひさしぶりに見たいと思った。磯原で皇祖皇大神宮に参拝したあと花園神社へ。山王権現の神仏習合の名残りで仁王門がある。

奥の拝殿に猿の彫りがあるのは、琵琶湖の大津にある日吉神社から勧請したからだ。信長の焼き討ちにで日吉大社も灰燼に帰したが、その後の秀吉は復興に尽力した。秀吉の幼名が「日吉丸」あだ名が「猿」であることから特別な神社と考えていたという。

花園の猿ケ城渓谷はかつてシャクナゲの群生地であったというが、ほとんど盗掘されて今は見られない。ここには佐竹の殿様が落ち延びた逸話が残っている。頼朝が挙兵をしたとき、常陸の佐竹は源氏の流れであるにもかかわらずそれに従わなかった。義経と再会を果たした富士川の戦いで頼朝は勝利を得たが、その後まず東国を平定すべきと佐竹を追った。金砂城は落ちて佐竹秀義は奥州花園へと逃亡。そして渓谷の洞窟で猿に食料を貰いながら生きたと伝えられている。それが花園山の猿ケ城渓谷なのである。

「東金砂山・西金砂山・真弓山・竪破山・花園山などの山岳寺院は、いずれも日吉王権現を勧請して守護神としたという開山の縁起をもっている。そして猿は、日吉山王権現の神使とされているのである。したがって、秀義が花園山に逃がれて猿ケ城の猿に助けられたというのは、花園山の日吉山王権現の加護を受けたことを物語る」(志田諄一『常陸五山の山岳信仰』筑波書林 1988)

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西日本の森は荒廃しているか?


先日、わが家にお泊まりして近辺の山を観察していった九州の虎丸さんのブログ(こちら)でクマに対する見解でコメントが飛び交っているようだ。その中で「今のままでは、林野庁が解体する前に森林は再生不能レベルまで荒れてしまうでしょうね」などという書き込みがあった。再生不能レベルとは何か? この人は森林の荒廃をどのようにとらえているのだろうか? これは日本熊森協会の方々の山に関する認識にも通じるところがある。

熊森では「過去に奥山の天然林が伐られて、人工林に変わってしまった。その手入れがされていなくて荒廃し、クマの食料がない」という。

それはある意味正しいが、今では間伐された人工林もあるし、放置したまま雪折れが入って自然の間伐によって植生が回復している人工林地もこのごろは多い。

そして何より、過去に西日本で吹き荒れたマツ枯れ旋風の跡地はどうなっているか? 私は、今年の5月に九州の虎丸さんの所に取材に行く途中で、岡山~広島~島根~山口の山を縦断しながらマツ枯れ跡地を撮影してきたのだが、その跡には見事に広葉樹が回復していた。

これを見るといま、日本の山は荒廃ではなく再生しまくっているようにも見えるのだが・・・。

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学研『ドゥーパ!』連載開始♬


学研のDIY雑誌『ドゥーパ!』の連載が始まりました。題して「続々・田舎暮らしのDIY術 山里生活編 第1回/自分でできる間伐のやり方・・・(準備編)」。モノクロ4ページです。

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