桐生の巻き枯らしとモンゴリナラ


桐生市内の宮本町にある「桐生断食道場」Fさんのお招きで建物や敷地の森林などを見に行ってきた。先日忍木菟屋においでになり、私たちの囲炉裏を中心とした暮らしぶりに感銘されたご様子で、鋸谷式間伐の本もよく読まれており、敷地をみたりいろいろアドバイスしてほしいという。

敷地は吾妻山から続く緩斜面で、雑木林の中を作業道を入れ、開墾して畑などもあるが、イノシシの被害がかなりあるようだ。またシカ食害の被圧もあり、稚樹が育っていないところが多い。スギの人工林ではすでに巻き枯らし間伐が行なわれていた。いま市民グループによる「皮むき間伐」の運動が起こっており、ここ桐生でもすでに実践されていたのである。

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吾妻山にはモンゴリナラという希少種があって、樹勢の衰えたそれを宮下正次さんらが炭をまいて再生を試みたのは耳目に新しい。ここにもあきらかにコナラとはちがう、ミズナラに似た落ち葉がたくさん確認できた。葉柄がなく、カシワのようなごつい葉っぱなのでそれと解る。2010/2/23の桐生タイムスの記事では以下のように解説されていいる。

「モンゴリナラだが、その生態や分類はまだ明確ではないようだ。日本では東海地方など限られた場所にしかなく、吾妻山一帯もその一つなのだが、これは日本列島が大陸から分離したころ、海に沈まなかった足尾山塊に残存した『大陸の生き残り説』がある一方で、これはミズナラの派生であり、ミズナラの低地型を指す『フモトミズナラ』という新しい名前も提唱されている」

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それにしてもしてもすばらしい敷地で、ここなら都心とも連携した活動拠点になりうるだろう。今後は敷地内の木材を利用しながら、脱石油エネルギー暮らしの発信もしたいという。

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桐生再生に山を利用しない手はない。この山を歩いていると、囲炉裏用の薪がいたるところに落ちており「よだれジュルジュル」状態になるのでしたw。あとは町中囲炉裏だな。


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