「類推」と「直感」


昨日の畑仕事は予定よりだいぶ進んだ。今日は午前中だけ手伝う約束だが、それも早く終わった。ここに住む人たちにとって、ジャガイモを植えるということは、畑シーズンの始まりを意味する重要な行事なのだ。

「いやあ、ありがとう。オオウチさんたちのおかげで本当にうまくいった。一人というのは、二人の半分にはなれないね」

などと先生は意味深なことを言うのだった。

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畑手伝いにて


Y先生との約束で今日は先生の畑のジャガイモ植えを手伝う。相方と二人分の日当をいただいたのでしっかり働かねばならない。鶏糞をまいたり、雑草をことごとく排除するというY先生の畑作法は、ごく一般にみられるもので、農薬をまかないだけいいほうかもしれないが、僕らの目指す自然農のやり方とは異なる。それでも、この体験は貴重なものである。

斜面の畑では耕しながら土を上げていかねばならない。これが重労働なのである。それはいいとして、鶏糞をまくときがクサイ。辟易するたまらない臭いだ。そこに植えるときにまた臭いを嗅ぐことになる。自然の空気の中で土をいじり爽快な汗をかくはずが、この臭いの一点ですべてが楽しくなくなる。農業とはそんなものだ、と人は言う。しかし、本当にそうか?

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乾燥イチジク、イサムの人生


イタルさん宅の外の水道の修理を手伝う。上のタンクの元栓を止めにいくと、屋根にイチジクが落ちて乾燥イチジク状態になっている。イタルさんに許しを乞うて食べてみるととても美味しい。以前、自然食品店で買ったことがある乾燥イチジクはたしか中近東からの輸入ものだった。ここでも作れるとすばらしいな。

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川口由一ふたたび


その鈴木酒店で買った袋の中に、本のコピーやらフリーペーパーとかが入っていた。店の人が入れてくれたらしい。中に『食品の裏側』とか、『食べるな危険』『使うな危険』などの著作の紹介が書かれている。まあ、Amazonでこれらの目次を引いてみてください。そして『88 RISE PAPER』というフリーペーパーが入っていた。

その巻頭になんと自然農の川口由一氏のインタビューが載っている。川口由一といえば僕らがここで畑を始めるにあたり、最も目指すべきスタイルを感じていた人だ。

『妙なる畑に立ちて』から16年。川口さんは徹底した自然農を今も続け、全国に指導にあたるだけでなく、赤目自然農塾という無償の学びの場をつくって自然農の人を育てている。感動的なインタビューだった。そして、フリーペーパーで川口由一が登場することに時代の流れと希望を感じた。

藤岡のIさんが遊びに来て、いろいろ話していった。藤岡の町に降りていたY先生が、ホウレンソウを採りに一日戻られた。

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Iさんにスリーショットを撮ってもらいました。


町中囲炉裏自然農計画どうよ


アトリエ長期計画では今日は餅つきの予定だったのだが、コンニャク製作の後片付け(ビニールに小分けして冷凍してみることにした)や料理などをしているうちに時間が過ぎる。室内全体が片付かないうちから次々に新たなことを始めるので、餅つきの前にもやるべきことがいっぱいなのだった。

そのうち藤岡のIさんが遊びに来た。Iさんは農業人で、この辺りに落ち葉を集めに来たのだった。ちょうど肉団子入りの鍋物を仕込んでいたので食べてもらうことにする。
「旨いですね! 本当に味付けしないでこのままが美味しいや」
「ウチの野菜は小さいけど、甘くて深いでしょ」
「うん。でもね、お客さんって残念ながら野菜を、味でみないんですよね」
ようするに見てくれで選ぶわけだね。

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