生タコが安くなってきた。
写真のタコは小型のマダコを半割して内蔵を取ってあるもので、目方から逆算すると一匹が1kgに満たないサイズだが、これを自分で処理すると同じ値段のゆでだこの倍以上あり、しかも茹で時間を調節して柔らかく仕上げることができる。
私は地方都市に行くと必ず一度は青果市場と魚市場を見て回ることにしている
『丸元淑生のクック・ブック』(1987文藝春秋版)のタコ料理の項は、このような書き出しで始まる。そうして「全国の魚市場を見て回って気付くのは、わが国ではどこに行っても鮮度のよいたこが手に入るということである」と書かれている。