筑波山


週末は天気が崩れそうなので、イラストマップの仕事の筑波周辺に取材に出かけた。が、出遅れた。渋滞もあって筑波山に近づいたのは2時を過ぎてしまった。周囲の散策も重要なので古道の集落「神郡」を訪ね、コペンでぐいぐいと「つくば道」を直登する。

筑波山は標高が千メートルにみたない低山だが、関東平野に独立峰のごとく立ち上がっているのでどこからも目立つ。もちろん日本100名山にも数えられる誉れ高き名山である。麓にはタブ、クス、シイなどの照葉樹から、山頂付近にはミズナラ、ブナ等の落葉広葉樹まで幅広い植生のバリエーションがある。ブナは茨城県最南の自生地だ。

ケーブルカー駅についたのは2時半。でも天気がいいのでケーブルカーで往復し、「男体山」「女体山」の両頂上を登っておこうと思った。筑波山山頂、僕にとって中学校のとき昆虫採集で訪れて以来、実に30年ぶりの登頂である。

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大谷、再び足利へ


天気が良く暖かい。また栃木方面にお出かけ。前々から興味を持っていた大谷石の採掘跡を見にいく。大谷石は栃木県の宇都宮の近くにある大谷という町にある岩脈で、その石は軽く加工しやすく色も爽やかなクリーム色で、素材感がとても優しい。火災にも強い。水戸で生まれ育った僕は、この石には馴染みが深い。蔵の建築に使われていたり、大谷石の町の塀はそこかしこでみられたものである。

「大谷資料館」ではその石や採掘道具などををみられるだけでなく、採掘跡の地下壕に入れるのだった。すでに資料館に近づくにつて大谷石の岸壁がそこかしこにそそり立ち、露天掘りで採掘した跡もみられる。地下道からその採掘跡に入る。寒い。中の空間は驚くほど広い。だけど、かつて日原鍾乳洞で受けたような感銘はなかった。ここでアートの展示やイベントが行なわれているそうだが、僕は見たいとは思わない。ただし、大谷石が魅力的な建築素材であることには変わりない。

大正時代、フランク・ロイド・ライトが「帝国ホテル」の建築設計にこの大谷石を採用したことは有名だ。装飾過剰なライトの作風に、この大谷石の気品のあるナチュラルさは、多いに貢献したことだろう。ライトはこの大谷石に惚れ込み、設計・施行の過程でわくわくしながら完成を見守ったことだろう。

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四万温泉と石臼


NHKの朝ドラ「ファイト」のロケ地でおなじみの四万温泉に行ってきた。思っていたより谷間の細長い敷地で、旅館の数はかなりある。一番奥にある「積善館」という古い旅館(温泉旅館の木造建築としては日本最古/群馬県の重要文化財)の湯船に入る。日帰り温泉としては値段は高い(1000円)が、その雰囲気、湯質はすばらしかった。古い建物はなぜこんなに安らぐのだろうか。

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石臼


雪の山景色が見たいのと石臼を探しに、渋川~伊香保方面へ。伊香保はけっこうな積雪があった様子。初めて行く階段街は雪が残ってちょっと怖かった。しかし雪山の夕景色はすばらしかった。階段の中間地点にあるなかなか渋いカフェで休憩。

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ターシャの言葉


天気がいいのでお出かけ。埼玉方面へ。今日は二人ともまだ見ていない「長瀞」へ。そして秩父神社へ。長瀞は水量が少ないのが残念だったけれど、さすがに美しい場所だった。秩父神社は名工左甚五郎の彫り物がすばらしい。もうすぐ秩父夜祭りが行なわれる。今年は見にいってじっくりこの祭りを観察したい。

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