スギを運ぶ


久しぶりに敷地の山に入ってスギを運び出した。雪害木の整理も含め、昨年秋に伐っておいたものだ。皮が剥がれておらず(皮を剥げない)虫食いの穴がとても少ない。葉をつけたまま林内に放置しておいたものは水分が抜けてとても軽い。葉のついた頭の部分を伐ってしまったものはやや重い。

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餅つき準備


次から次へと新しいことを始める神流アトリエ、おかげで床の間のある一番奥の和室は片付けもできずごった煮状態であった。その大掃除をやり、ついでに畳を敷き変える。囲炉裏でご飯を炊いて白菜の漬け物、昨日の鍋の残りに水を足して温め、味噌を溶き入れて味噌汁にする。畑のネギと柚子を薬味に。これだけで何もいらない。感動的にウマイ。本当に本当なんだってば=!

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囲炉裏でパンを焼く


囲炉裏にあたりながら年賀状のデザインなどをやっていると、イタルさんがやってきて「外の水道が壊れちまったんだ。塩ビの接着剤は持ってるかい?」という。凍結で破裂したようだった。アトリエにはいざというときのために塩ビ管はいろいろな径を用意してあり、曲がりや径違いのジョイントなど、様々なヤクモノも揃えてある。それらを組み合わせてなんとか修理できた。「材料代だけでも払わしてくれんかの」とイタルさんは言うが「いつもお世話になっているし、困ったときはお互い様ですから」と断ると、お酒を1本持ってきてくれた。

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囲炉裏、復活


午後から突然「囲炉裏」造りにかかる。アトリエの玄関正面の部屋は土間をおいて大黒柱のある囲炉裏部屋だったものを、前住人はコンパネで塞いでいたのである。それを再び開いて補修して造りなおした。

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放映の中のことば


NHK朝の『おはよう日本』で紙芝居ライブや敷地の鋸谷式間伐の様子などが紹介され、「みたよ」電話やメールが次々とやってくる。Y先生もすぐにやってきて。「よくできてたね。99点だ」などと喜んでくれる。

「日本の林業は山を木の畑として、できるだけ多くの木を山から収奪する方法をとってきた。でも、山は木を育てるだけの場所じゃない。動物たちも棲んでいるし、美味しい水も生み出してくれる。他の植物もたくさん生えている」

「日本の気候風土に最も適した、調和のとれた新しい林業のかたちがあると思う。それを実践し、ここから発信していきたい」

というようなことを、自分が言っている。その言葉が心に残った。

午後から怒濤のように連載仕事にかかる。が、お茶時間にヒノキ薪の中にいい切れ端を見つけて、ペーパーナイフをつくる。ああ、彫りものは楽しいなぁ。いつか彫刻だけで個展をやるぞ!