大地の再生@仙台秀明/2,敷地周遊、池・目隠し・杭打ち比重1


竣工祭に向け敷地づくりが成功裏に終わったなかで、唯一の心配事は敷地最下部の擁壁下に出たグライ土壌である。グライ土壌というのは土に空気が通らなくなって鉄分が還元化し、有機ガスが発生する状態で土は灰色ないし青色に変化する(もちろん植物の生育に良くはない)。造成工事の検査に関わる道側部分では大きな通気透水水脈を入れて解決したが、死角の擁壁側にはこれがたまりにたまっているのだった。

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大地の再生@仙台秀明/1-2,茶庭に水が入る、岩の設置


今回の取材、植栽の進み具合の他に、もう一つの注目は茶庭に水が入ったことだった。前回、竹の筧(かけい)や水流の溝が造られているのは見た。そこに水が入り、流れている姿は私の想像を超えていてイメージできなかった。

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大地の再生@仙台秀明/1-1,神仏石の移送、新たな感性の庭


明け方、車で高松駅へ。3連泊できる安い駐車場に止めてキャリーバッグを引いて駅まで歩く(安い駐車場は駅から遠いw)。4:35発のマリンライナーで岡山。そこから新幹線で新神戸。さらに地下鉄で三宮、そしてポートライナーで神戸空港へ。8:30発の飛行機で仙台着9:50。

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大地の再生@宇和島市吉田町/2,みかん山作業道の再生


現在の作業道は、人間の都合で直線に、一定の傾斜でつけようとするために、道自体が大雨のとき川(水路)になってしまう。すると浸透機能が落ちるだけでなく、泥水の流出や、カーブでは水による破壊が起きる。

私はかつて林業のための「四万十式作業道」を取材して本を書いたことがあるのだが、それはローコストで崩れない道を作るためのノウハウで、有機物を用いたり、現地資材を活用したり、最大の注意点としては雨による破壊に細心の注意とアイデアを盛り込んでいて、矢野さんの考え方にかなり近い。が、四万十式には「浸透」を促すという考え方がない。

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大地の再生@宇和島市吉田町/1,急傾斜崩壊地の抵抗柵の作り方


今年の夏(8/15)に訪れた西日本豪雨被災地のひとつ、愛媛県宇和島市吉田町に行ってきた。前回の講座の主催者でもあるみかん農家のAさんが、同地で2回目の「大地の再生講座」をひらいたのである。前回は現地調査と解説だけで作業はなかったが、今回の2日間は資材も十分用意され、矢野さんの指導のもと作業が行われる。昨日、矢野さんの講義があり、午後から実際にみかん山に入って崩れた斜面に抵抗柵などを作った。

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