ネギ分けつ


ひさびさに畑に出てネギの分けつ植え替えをやる。昨年イタルさんに貰って植えたネギは箸~鉛筆ほどの太さだったが、その成長をみながら引っこ抜いては1年間食べ続けた。そのネギはいま多いものは5つほどに株が増えている。土のちからは偉大だ。小指ほどの太さしかなく、白い部分も少ない。しかし、土からぬきたてのものをいつでも食べられる嬉しさは格別だ。

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スーパー林道の怪


西上州の名山、御荷鉾山の近くにわがアトリエはある。ここは神流川沿いの国道から2キロほど山に上がったところであり、さらに上に伸びた林道をたどると、そこにスーパー林道なるものが走っている。この御荷鉾林道、関東一のロング林道などといわれ、オフローダーのツーリング姿もよく見かける。

「スーパー林道」とは

「奥地の森林資源開発を主目的とし、過疎振興をも念頭に」1965年から着工(事業主体は森林開発公団)、90年度まで全国23路線、1,080キロを完成させた特定森林開発林道事業。

御荷鉾林道もその一つである。未舗装とはいえ(現在は舗装部分も多い)幅4.6メートルという林道の出現は、当時は画期的なことであり、まさに「スーパー」な林道だった。が、その環境破壊度も計り知れない。とはいえ、われわれ山村に住む生活者にはたしかに便利な林道なのだが、結果として林業振興や過疎の歯止めには結びつかなかった。

この御荷鉾スーパー林道を行くと地元の森林組合作業員がちょぼちょぼと仕事をしている姿も見かけるが、いちばん利用しているのは御荷鉾山や雨降山を登るハイカーや山菜採り、そして前述のライダーたちかもしれない。ここにけったいな看板をみつけた。林道南面の鮎川支流の砂防堤工事の位置図である。その数の多さにも驚くが、

「森林地帯のコンクリート構造物における景観デザインの可能性を追求するため、構造物ごとに形を変えてデザインしています」

とある。

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史上最悪の森林政策事業


東京都が花粉症対策として広範囲のスギ・ヒノキ人工林を皆伐し、花粉飛びの少ない品種に植え変えるという政策を打ち出した。その新聞記事(『読売新聞』06.4.4)を読んで衝撃を受けた。まさかここまでやるとは・・・。

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釜飯の具


十石峠を越えて長野の早春の様子を見にいこうと思ったら、峠の登り口のゲートが閉まっている。開通はあと数日先らしい。そこで上野村のトンネルを抜け、下仁田から軽井沢に向かった。このトンネルもすごい。交通量はほとんどなし。上野村前村長の悲願だったらしいが、これだけこの村に金があるのは東京電力にダム建設で「身売り」したからだ。

今日の『上毛新聞』によれば、上野村は「発電所の固定資産税(償却資産)が、年間予算に匹敵する二十六億四千二百万円に決まり、二〇〇六年度から地方交付税の不交付団体になることが確実になった」と。固定資産税収入だけで一般財源額を大幅に上回り「関連の電源立地対策交付金も二十五億円に達する」(!)「余った財源の使途は未定で、将来に備えて新設の基金に積み立てる方針。自立を推進する過疎の村は、財政難が叫ばれる中で例外的な“富裕層”の自治体となる」とのこと。

軽井沢は平日のオフシーズンでがらがらだった。雪をかぶった浅間山が美しい。帰りに横川の峠の釜飯を食べてみた。ロングセラーだけあってなかなかよくできている。漬け物入れなんかも秀逸である。が、味は昨日僕がつくったエビ&豚肉入りサフランご飯のほうが旨かったかな。

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