その鳥の名は


16日の日記に書いておいた奇妙な鳴き声の鳥が解った。「アオバト」である。鳴き声は「ホーヮーオ、ホーィーオ」という感じで、鳥とは思えない独特のトーンなのだ。遠くでその声を聴くたびに「気になる声だよなー」「あれって鳥なのかな?」などと相方と話ていたのだ。

しかし、僕はかつてこの鳥のカットを仕事で描いたことがあったのを思い出した。美しい色彩のハトで、海水を飲みに来るという変わった習性があるということだった。神流川流域はちょうど関東地方での生息の北限であるらしい。上野村では鉱泉の源泉に群れをなして飲みにくるという報告があるが、巣の発見例も少なく謎の多い鳥であるという。藤岡側にも塩泉があるので、それがこの辺にも棲んでいる理由かもしれない。

図書館で借りた『奥多野の自然』(みやま文庫106)には、クマタカやイヌワシと供に「貴重な鳥」の中にふくまれて記述されている。またCDで鳴き声を確認した『CD Books 日本野鳥大全』(小学館)には「一度聞けば忘れることのできないほど印象深い声である」と書かれている。

ともあれ、森林性のハトなのである。

*

※最近、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』を思い出させる鳥の大量死が、北海道で報告されている。

『北海道新聞』「旭川でスズメ大量死? 上川支庁に通報相次ぐ 2006/04/11 」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください