ららん


ご近所のY先生の奥様が「ららん藤岡」で野点をやっているので遊びに行った。座れないほど盛況で、先に昼食をごちそうになってしまった。ここは大きな広場の周りに環状に店舗が並んでいて、中にある「花の交流館」にカフェ・ラパイユという軽食喫茶があるのだが、ここのカレーが意外に美味しいのだ。僕らは先日東京で裏切られたカレー屋の不味さのネタで、その後またまた盛り上がってしまったのだった。

Y先生の奥様は野点を通じて茶を広く普通の人にも楽しんでもらいたいという考えをお持ちのようだった。準備からすべてお仲間たちとのボランティアでされているという。やりにくい場所ながら、横置きのタケに穴を開けてシャガという野草を生けたりと、いろいろと工夫されていてた。

middle_1146572200

“ららん” の続きを読む


シドキとキャラブキ


久々に児玉の助っ人Y氏がやってきてアトリエのスギ林に入った。まばらに広葉樹が伸びて、新緑の色を光に輝かせている。昨年からY氏もいっしょに選木し間伐した成果が見え始めている。「おお、明るくなったねぇ。気持ちイイねぇ」と声を漏らすY氏。足下にはスミレが咲いている。ケヤキやカエデが元気に育ち始めている。この広葉樹も大事に育てていこう。楽しみである。

middle_1146571028

“シドキとキャラブキ” の続きを読む


シータテハ


菜の花にシータテハがやって来た。後ろ羽の羽裏にアルファベットのC文字に似た斑紋があることから名付けられたチョウだ。同じくL文字のエルタテハというチョウがいる。ルリタテハにもL字伸ばしたような斑紋があるが、こちらは学名にカタカナの「ノ」の字が付けられている。この学名の名付け親はかのオランダの学者シーボルトだ。ルリタテハは同じ属のチョウの中で唯一、単子葉植物のユリ科を食草とする。しかも北米欧州に多い属の中で、ルリタテハは東洋に産する。極東の日本でこのチョウに出会ったシーボルトの感動が目に見えるようである。

middle_1146571350


ジルベルトが来た場所


天ぷらの残りでお茶漬け。かるく炙った天ぷらを小さく切って醤油だしをかけ、冷や飯を蒸し器で温めたご飯を茶碗に盛りその上にのせる。ワサビ、ネギ、ゴマをさらにのせて、煎茶を回しかける。余り物だけど、ワサビは擂りたてだし、ネギは畑直行。ゴマも煎りたての擂りたてだ。鳥の声を聴きながら、焚き火の暖かさと香りを楽しみながら、庭先で食べる。こんなものが、なんて美味しいんだろう。

昨日、僕らは銀座と丸の内を後にして、六本木ヒルズを見にいった。東京の中央部は凄まじい車と人の群れ。自然のかけらもなく、人々は携帯電話にせわしく話しかけている。都市緑化の話しも、東京都が花粉症対策にスギを皆伐する話しも、この景色の前では虚無に感じてしまう。焼け石に水どころではないのだ。

“ジルベルトが来た場所” の続きを読む


五日市高校ライブ~銀座へ


今年で三回目。東京都立武蔵五日市高校での「総合的な学習の時間/地球環境ガイダンス」の講師ということで、森林についての講演と紙芝居ライブをやってきた。いつもは日の出町「きりんかん」の杉村さんといっしょに講演するのだが、今回は僕らだけ。ということで、紙芝居ライブだけでなく画像を用意しておいた。

アトリエを朝5時に出発。青梅で朝食をとり、五日市高校に着いて先生方にご挨拶をし、打ち合わせをする。生徒さんたちは、講演を聴いた後に、刃物を使う山仕事の体験をするわけである。少々過激な企画だけに心配されていたようだが、西多摩の森林ボランティア・リーダーたちの協力もあり、順調に根付き始めているとのことだった。学内にある「こだまホール」なる木の壁や丸太椅子や、生徒さんたちが自ら作った調度品が置かれた手作り空間も見せていただいた。

middle_1147132075

“五日市高校ライブ~銀座へ” の続きを読む