屋久島・番外編/旅の自炊めし考


以前、軽バンで旅していたときはそれほど頻繁に自炊できなかったが、今回はスバルXVの容量とパワーを信頼して炊事道具を本格的に積んでいった。これが大正解でひとつの旅めしスタイルが確立できたように思う。

今回の旅では4カ所のキャンプ場を利用し、都合5泊した(番屋峯キャンプ場だけ2泊)。ご飯は生米を持参し、土鍋(いつも家で使っている「かまどさん」)で炊いた。この土鍋は重いのが難点だが、時間を守れば確実にうまいご飯が炊けるし吹きこぼれがないので楽だ。ステンレスの3層鍋も、ふだん家で使っているものを持ってきた。

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屋久島出船〜鹿児島黒豚とんかつ


屋久島最終日。鹿児島行きフェリー「はいびすかす号」は8:10に出船。キャンプ場からはけっこうな距離がある。ヘッドランプを灯して朝飯を掻き込み、キャンプを撤収して海岸線を走る。BGMはディランのライク・ア・ローリングストーンと、高中のブルーラグーンだ♬  途中、モッチョム岳が見え始めた辺りで朝日が昇る。

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山尾三省の書斎〜屋久島青少年旅行村


講座を終えて滞在6日目、屋久島で長く創作活動をした詩人、山尾三省の書斎を訪れた。講座2日目の一湊の回のとき、地元の話題を提供してくださった兵頭さんという方が山尾三省記念会の代表だそうで、直々に案内してくださったのだ。

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屋久島・大地の再生講座(4)/結(ゆい)が教えるもの


前夜は主催者の勧めで矢野さんと同じホテルに泊まった。フィールドを離れたら離れたで、また面白い話が聞けるものである。大学のとき歩いた沖縄のヤンバルの森が、30年ぶりに歩いたらものすごく荒廃していた。それを、現地の役人と歩いたのだが、役人はまったく気づいていなかった、と。

田んぼは、水を溜めるだけでなく、ゆっくり、程よく流しておく・・・それだけで稲の生育が劇的に良くなる。また、ため池は最高の水脈装置 である・・・というような、なんともエキサイティングな話が飛び出してくる。

前日は参加者が解散した後も、矢野さんは真っ暗になるまで重機を動かし続け、スタッフも振り回されたようだが、そんなコワモテの反面、話してみるとお茶目な一面も持っている。仕事を終え、スタッフの車に同乗して入りに行った尾野間(おのあいだ)温泉で、

「矢野さんの話からすると、自分の本に少し間違ったことを書いちゃったなぁ・・・」と私が言うと、

「そんなの、こっそり直しちゃえばいいんだよ」などと悪ガキにようにつぶやいて、風呂場の皆を笑わすのだった。

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屋久島・大地の再生講座(3)/敷地に風と水脈を取り戻す


前夜は安房のゲストハウスに泊まった。10年前の屋久島でもお世話になった思い出の宿である。今日から2日間、N先生は宮之浦岳を登りに行く。淀川登山口から入って無人小屋に泊まり、翌日は楠川温泉でピックアップする予定。

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