所有山林への無関心/集落支援員in椹森(3)


旧アトリエでたっぷり囲炉裏に当たってエネルギー補給。翌日は椹森集落へ。

これで9月は5日間のノルマをこなしたわけだが、様々な人にお会いして、スギ・ヒノキ山林をほとんどの人が所有しているにも関わらずに、多くの人が無関心に背を向けていることに、あらためて衝撃を受けた。

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水車とおやき/集落支援員in持倉(3)


集落支援員3回目の取材へ。桐生から神流町まではたっぷり2時間。役場から持倉集落へは20分はかかる。

今回は途中から相方のyuiさんに運転を任せて、私は助手席でマニュアルと首っ引きで新調したデジカメ操作の勉強である。こんな絵はコンパクトデジカメでは撮れなかったな・・・。

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石をとる/集落支援員in椹森(2)


集落支援員二日目。椹森へ。前回留守だった家を中心に回る。ここには50代の現役人が3人残っている。つまり、いま問題になっている限界集落の家主(70代80代のおじじたち)の、次の代の跡継ぎが存在する。一人は役場勤め。一人は造園業。一人は生花農業、である。

今日は、前2人に会って話を聞くことができた。釣りの話から、川の話になった。ここ船子川には、子どものときは飛び込めるような深い淵がいくつもあったという。それが消えたのは、石を取ってしまったからだ。神流川流域は庭石の産地である。鬼石の三波石は有名だが、そこは天然記念物になり河川から石が撮れなくなったので、さらに上流のここいらで川の石を取ったのである。そのおかげで、ざら瀬(浅い砂利の流れ)が多くなり、魚も激減した。

ところが、次に聴いたのはその石を取っていた側の人だった。しかし「石には人にパワーを与える力がある」と目を輝かせ、トラックに石を積んで全国売り歩くという、その人の話も良かった。石だけでは厳しいので、植木とセットでやっているという。 “石をとる/集落支援員in椹森(2)” の続きを読む


天空の集落/集落支援員in持倉(2)


県からの依頼を受けた「集落支援員」の仕事、持倉集落2回目は、いよいよ私たちだけでの仕事開始である。なにせ閉鎖的な山村集落にイキナリよそ者が突撃して話を聴きにいくのであるから、ある程度の軋轢や齟齬は覚悟の上である。

天空の集落からの眺め。よく晴れた穏やかな日。

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椹森へ


椹森と書いて「さわらもり」と読む。神流町最奧の集落の一つである。今日は私たちの初顔見せということで、役場の担当の方が2名同伴してくださる。

沢沿いに町営のキャンプ場があり、地区のおばあちゃん2人がいたのでさっそく話を聞く。昭和13年の大水害の話がスゴかった。お寺が流されたそうだ。ここはイタルさんが昔、出稼ぎで木出しの仕事をしたことがあり、ここの河原に露天風呂をつくっていたと聞いていた。しかし、その親方は数年前に他界されたという。

椹神社のご神木の昔話があり、その神社のお祭りはたて続けに不幸がでて、ここ3年は行なわれていない。そこは車道がない山道を上ったところにあり、なかなか神社に行けないのが、おばあんたちには一番の心のよりどころを失ったふうで、寂しそうだった。

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