みちのく温泉麺食い紀行3.(岩手、湯元温泉)


次の取材先、山形県に移動。

途中、岩手和賀郡の湯元温泉に入る。おそらく地元の人以外はほとんどやって来ないという共同浴場「丑の湯」。250円。はきはきと喋るおじさんが入り口の料金所にいて、ひなびた和室の休憩所がある。温泉分析表によれば「低張性弱アルカリ性高温泉」、ボーリングの動力くみ上げだが、源泉は88度もある。無色透明で匂いもほとんどなし。

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地元のおじさんたちの方言が強烈である。YKもおババの会話がほとんど理解不能だったらしい。けっこう早口なのである。


みちのく温泉麺食い紀行1.(福島、飯坂温泉)


林業の取材で岩手・山形へ行くことになり、中古の箱バン(軽4WD)を購入。中にキャンプ道具を入れて進路を東北へ。オモテの林業取材はいずれ「結実」をみてもらうことにして、このブログではウラ旅の食&温泉について紹介する。

まずは福島県の飯坂温泉へ。有名どころで歓楽街のイメージがある温泉地だが、意外にも共同浴場(外湯)が9カ所もある。そのうちのひとつ「八幡温泉」へ。住宅地の中にひっそりと佇む。料金は200円。朝6時からやっており、深夜に飯坂に着いた僕らは、公園の駐車場で仮眠してから、朝方入りにいった。飯坂の湯は熱い。その湯は惜しげもなく掛け流しである。無色透明だが、ほのかな良い匂いがする。熱い湯は効く効く・・・。

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虹、共同浴場、月


ホームページの「旅行記」に2001年のタイ紀行『ジャングルと海』をアップしました。元原稿は同好会誌に寄稿したものですが、今回web用にレイアウトを再構成。

印刷版では予算の関係でスケッチブックのページ以外はモノクロでしたが、web版は写真もすべてオールカラーの豪華版です。お楽しみください(こちら)。いろいろな人に読んでもらいたいので英語版も準備中。いま、とりあえず日本語版半量だけですが・・・。

草津に行った。途中、赤城の方面に虹を見た。紙芝居の曲『夏のはじめ~虹のテーマ』を作ってから初めて見た虹だった。嬉しい。帰りは満月だった。

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林道取材、西へ1.(諏訪神社)


高知県四万十町(旧大正町、H18年合併改変)へ林道取材へ出発。主役の田辺さんとは3年ぶりの再会となる。鋸谷さんと同じく、この田辺さんの林道づくりはなんとしても世に大きく登場させるべきであり、連載後は単行本化を目指すわけだが、内容が「林道」だけに読者が限られるという懸念もある。しかし環境親和型の林道は、木の売り買いや森の管理しやすさだけの問題ではない。

1)林道づくりを考えることで、西洋由来の土木技術(自然をねじ伏せ、コンクリートで固めてしまう)を根本から考え直すきっかけにもなる。それは日本古来の土木技術を見直すことにもつながる。そして日本の山の特質が見えてくる。

2)山林で使う道具やエンジン機器、軽自動車や林業作業機械まで含め、これらの改良の余地がたくさん残されている、ということが見えてくる。それを解き明かすことにも大きな意義がある。

3)高密度作業道をつくることで頻繁に山を行き来するとき、環境親和型でありながら鋸谷式とはやや異なる新しい林業のセオリー(技術・管理手法)が生まれるのではないだろうか。鋸谷式間伐は、どちらかと言えば林道がなくてもできる荒廃林を最短距離でローコストで最良の山に持って行く手法であった。一度間伐すれば10年は放置できる、という伐り方だ。しかし、作業道があるなら、同じ環境親和型林業とはいえ、管理の仕方は当然変わってもよいのである。

林道というと、環境保護論者には環境破壊の代名詞のように聞こえるものだが、この「森を良くする田辺林道」をするとき、目からウロコが落ちる人がたくさん現れるだろう。

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