みちのく温泉麺食い紀行1.(福島、飯坂温泉)


林業の取材で岩手・山形へ行くことになり、中古の箱バン(軽4WD)を購入。中にキャンプ道具を入れて進路を東北へ。オモテの林業取材はいずれ「結実」をみてもらうことにして、このブログではウラ旅の食&温泉について紹介する。

まずは福島県の飯坂温泉へ。有名どころで歓楽街のイメージがある温泉地だが、意外にも共同浴場(外湯)が9カ所もある。そのうちのひとつ「八幡温泉」へ。住宅地の中にひっそりと佇む。料金は200円。朝6時からやっており、深夜に飯坂に着いた僕らは、公園の駐車場で仮眠してから、朝方入りにいった。飯坂の湯は熱い。その湯は惜しげもなく掛け流しである。無色透明だが、ほのかな良い匂いがする。熱い湯は効く効く・・・。

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着替え場の看板に「最近、観光客や近隣からのお客さんの中で、公衆浴場めぐりを楽しむ方が増えています。一般の方々は、熱い湯が苦手ですので、入ってこられたときは、湯の温度を適温(43度くらい)にするよう、町民の皆様のご協力をお願いします」と、こうある。

普通なら「観光客の方は地元の方々に迷惑にならないようマナーを守ってお入りください」などと書くところだが、まったく東北は人がいい。こんな文句も書いてあった「地元の方は、共同浴場の常連さんです。ぜひ飯坂温泉の話などを聞いて、旅の思い出を深めてください」

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そういえば女湯のほうから、地元のバアさんと相方YKの明るい会話が聞こえてくる。ああ「みちのく」に来たのである。ところで、僕は大学の4年間を東北で過ごした。今思えば、これは貴重な体験だったのかもしれない。

昼は山形の「そば街道」に入り、名物・箱そばを食べる。とはいえ下調べをしたわけではないのだが、道沿いにそばの看板を見つけ、それを探しに脇道にどんどん入り込んでいくうちに、ドえらい田舎道に、そば屋があったのだ。それが「おんどりそば」という店だった。

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太打ちと細打ちがあり、僕は細いほうを選んだ。突出しにキクラゲが出た。すばらしいそばだった。新そばでもないのに香り高い。そば湯がまたポタージュのようにとろりとして絶品だった。

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このあたりは「そば街道」と呼ばれて、奥に入れば「熊に注意」看板まである田舎道に、何件ものそば屋が出現するのである。期せずして僕らはこの街道に導かれたのだ。写真は「おんどりそば」駐車場に停車中の第二の愛車「ホンダ・アクティ」。走行距離10万を超えているし塗装ハゲもあるけどよく走ります。これからよろしくたのむぜ!

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秋田を通過。道の駅で土産物を観察。じゅんさい、とんぶり、しょっつる。と、秋田もなかなかの所である。

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屋台の稲庭うどんを食べてみた。麺は柔らかいのだが、なんとも言えない絹のようなのどごしがある。ダシも悪くない。これだけで「いつか秋田をじっくり旅してみたい」と思ってしまう。

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スーパーで小豆粉を使った和菓子をみつけた。落雁にも和三盆のお菓子にも似ているが、小豆の香りがしてより素朴な味がいい。フキの葉をかたどった丸形のものを購入する。うん、これもいいぞ。

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コメント

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