現場視察、配線進む


富田神社の新嘗祭へ参加した後、お遍路に向かう途中、現場へ立ち寄る。短い時間だが、今日は作業がなく職人さんがいなかったので、建設中の内部をじっくり見ることができた。

この家はできるだけ合板を使わず、国産材の無垢の木で組むのを第一のコンセプトにしている。2階の床板の裏が=1階の天井。無垢の30mm厚スギ板によるシンプル工法なので1階の天井高を従来の工法より低くできる。ただし電気配線や照明器具の設置が難しくなる。

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階段はまだできていないので作業用のハシゴを使って2階に上がってみる。床板はすべて張られ、保護のための養生ボードが被せられている。内壁や天井はまだだが、窓と柱は納まっているので景色や空間の雰囲気は確認できる。

2階の2本の丸太柱は大正解だった(施主支給.施主刻みw)。ここは一番安く上げるなら3.5寸角のスギ柱でいいのだが、それでは見た目があまりに貧弱だ。今回はベイマツを使わずすべて愛媛久万産のスギを梁に使ったので梁せいが高い。ダイナミックに見える横架材に対抗するには丸太しかない。

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丸太を刻む/三日目


天気がいいので今日も現場に行くことに。

午前中は原稿書き。昼は「来来亭」が高松にできたので行ってみようとカーナビをセットしたら「まま屋」のすぐ近く。旨くて大盛りでリーズナブルな食堂「まま屋」はもうすぐ閉店するという噂を聞いた。

ところが近くを通ってみると車がたくさん止まっている。やっていたのだ。最後の晩餐をすることに。

満腹で現場へw。

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丸太を刻む/二日目


午前中は原稿書き。昼飯は鬼無の「根っこ」名物玉カレーうどん。実はこれを蕎麦で食べたかったんだけど「蕎麦でカレーはやってません」とお兄さんに拒否されてしまった。まあいいや、美味かったから。すり生姜をたっぷりのせるとまた美味しい。

天ぷらだけを持ち帰りで買っていく人がいた。ここは天ぷらもけっこう旨いのだ。建設中の事務所兼新居からここは近いので、薪火で炊いたご飯で天玉丼やってみたいじゅるじゅる・・・なんて想像しながら店を出たら、雨が降ってきた。

現場は誰もいなかった。今日は職人さんはお休みらしい。小やみになってきたので丸太の刻みをやることに。

今日は2階のリビングに立つ丸太を刻む。構造的にも見せる柱としても重要な心臓部だ。ホゾの断面は85mm×30mmだが、上ホゾは深さ90mm、下ホゾは深さ70mmと長さがちがう。

寸法は昨日とって書いてあるので、柱の方向(見せる面)を決め、断面に下げ振りで中心線を書く。中心線を2分割して芯を出し、水平線を引く。丸太は正確な真円ではないので、正確な2分割というよりも、全体のボリュームから重心を選ぶ感じにする。また、年輪の芯は円の中心からズレている場合が多いので、惑わされないように。

ノコを入れていく。昨日、紙を丸めて正確な輪をトレースしたわけだが、その線に正確にノコを切り込んでいくのが重要。

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丸太を刻む


昔は大工さんが手で(ノミと玄翁で)構造材を刻んだものだが、いまはコンピュータ・機械刻みの「プレカット」がだんぜん正確で安い。が、それだけでは面白くないし、ヒノキ丸太を入手したのでそこだけ手刻みで行く。丸太は不定形なので、プレカットでは刻めないのだ。

なにしろ枝だらけの暴れ丸太だ。強度は十分あるし、このワイルドっぷりが見ていて面白いではないか。

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