クリの木とKさん


前日の石垣の崩れをイタルさんと直しにいく。といっても、チェーンソーで枯れ木を裁断し、土を除けて、石をどかしておくだけだ。やや高さがあり、これを本格的に積みなおしたらかなりの労働になる。所有者が不在なのだからどうしようもない。

しばらくぶりでチェーンソーを動かしたので、ついでに約束していた神流町のクリの木を取りに行くことにする。前の日記に書いたが、ニホンミツバチの巣にする樹洞をつくるのに最適なクリの倒木を貰えることになっていたのだ。

“クリの木とKさん” の続きを読む


ニホンミツバチ来る


朝、イタルさんと水源の一番上を見にいく。砂利がたまって水量が少なかった。水受けの箱を掃除。

夕刻、旧中里村のIさん夫妻がニホンミツバチの巣を持って来てくださることになった。というわけで午後からハチの巣を置く台を制作する。廃材角材と板、番線と釘やビスを駆使してなんとかかっこうをつけ、片側は石垣に差し込んで台を立てる。

middle_1152751207

“ニホンミツバチ来る” の続きを読む


水源タンク掃除


『現代農業』新連載の原稿のイラストの直し。旧中里村のIさんから「ハチが手に入ったから梅雨明けまでに取りにくるように」と電話をいただいていたのだが、時間がとれない。

旅から戻ってアトリエの水道の出が悪くなっていて、ついにウンともスンとも言わなくなってしまった。イタルさんと中継タンクの水を抜いて掃除。1年ぶりなので、かなり泥がたまっていた。水槽に入って管を叩いたりしてようやく水が出るようになる。


ニホンミツバチ


前日、韓国の酒マッコリを大量に差し入れしてくれたH君と囲炉裏で飲み、朝はタケノコご飯を炊いて朝食。その後、H君の案内で中里のハチ名人の家を訪ねに行く。H君は某テレビ局のディレクターで、番組で名人を取材した経験を持ち、アトリエにはたびたびその名人のハチミツをお土産に持ってきてくれていたのだ。

ニホンミツバチ、この神秘の昆虫をご存知であろうか。彼らは自然状態では樹洞などの穴ぼこに巣をつくる。その習性を利用して、木をくり抜いた人工巣箱を設置して、ミツバチを呼び込み、その蜜を採るということが、山村では連綿と行なわれてきた。外敵のスズメバチに対して西洋ミツバチは皆殺しにされてしまうが、ニホンミツバチは団子状にススメバチを包んでしまい、熱殺することで有名である。

“ニホンミツバチ” の続きを読む


囲炉裏と灰と山林と


一日囲炉裏を燃やしながら、あれこれ実験したりする。僕も寄稿している『現代農業』最新号の灰特集がなかなか面白い。囲炉裏を使うと毎日灰まみれになるが、この灰というやつなかなかのスグレモノで、健康にも役立つらしい。灰というのは有機物が燃えてミネラル成分が残ったものだ。また、煙の中にも気化しやすいミネラルが含まれているという。灰を使った「あくまき」という郷土料理を鹿児島で食べたことがあるが、これは灰の成分を利用した健康食だという。灰を入れた入浴剤は疲れ知らずの身体を作るという。ということは、囲炉裏の灰まみれ生活は、なんと健康法にもなるではないか!

middle_1133866064

“囲炉裏と灰と山林と” の続きを読む