春は瀬戸内の地魚がにぎやかで、スーパーに行っても安くて新鮮な魚介食材が多くて驚いてしまう。食事当番だったのでまたブイヤベース作ってみた(前回はこちら)。
アサリ以外は全部地モノだ。
スズキの切り身。他にも小鯛やコチの切り身が売っていたりしてそそられる。半分に切ってさっと湯通し。
はりいか(まいか)。これは既に処理してあるけどコウイカですね。皮も分厚いので意外と食べるところが少ないが、繊細で柔らかく、美味しいイカだ(関東人はあまり食べない)。茹でた身と「たけのこと山椒の木の芽和え」をしても美味しいらしい。やってみたい。これは刺身みたいな切り身にしておいて最後に鍋に投入。
春から秋にかけてよく市場に出ている地のエビ(前回のレポート)。小型だがさっと茹でたものが美味しい。これはまだ生きて足が動いていた(!)。
アサリは貝が開いたものからすぐ取り出して、大きめのもの以外は殻を外しておく。荒えびは塩でよくもみ洗いしてからオリーブオイルで炒めで白ワインで蒸し、身は取っておき、頭と殻をそのまま鍋に戻して湯を少量加えて煮出し、ミソの出汁をしぼりとる。
ベースは炒めた玉ねぎとにんにくにトマト水煮缶を投入してサフランと月桂樹、それに群馬の畑で作ったフェンネルシードを少し。塩・コショウで味を整え、白ワインとお湯でスープっぽく伸ばし、黄色パプリカをざくぎり投入。
素材を鍋に戻して一煮立ち。スズキの身に火が入れば完成。煮すぎないこと。ん~なんて美味しいんだ!
アボカドと新玉ねぎとトマトとソラマメのサラダを付け合わせに。レモン汁と塩で合えただけだが、これがまた春の食卓にぴったり!
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高松にこんな地魚+安イタメシを美味しく食べさせてくれる店はないのかな。材料は安いがなんだかんだと手間がかかるのでお店でのペイは難しいか?(サフランは高いしなぁ)。
ところでアサリは地物がなかったが、先月屋島の河口で潮干狩りをやっていたので近寄って訊いてみると今年は全く採れないんだそうな。昔はどこでもかなり採れ、潮干狩りが盛んだったそうだが・・・。
人工林が少なくマツ枯れが広葉樹に変化している香川では、山林の状態はすこぶる回復しているので海はいい栄養が流れているはず。でもまあネオニコ農薬やラウンドアップ除草剤を家庭の庭でまいているようじゃアサリも消えるだろう。そして原発事故でさらに近海の魚介を失おうとしているわけだ・・・。