カヴァティーナ・・・なんという美しい曲なのだろうか。もとは英国の作曲家であるスタンリー・マイヤーズが1970年に作曲、マイヤーズは当初ピアノで演奏していたのだが、1973年に英国で歌詞がつけられて「He Was Beautiful」というタイトルで歌われるようになった。その後に ジョン・ウィリアムスの提案でギター演奏に編曲され、1979年にロバート・デ・ニーロ主演の映画『ディア・ハンター』の挿入曲になる。
実は、かなり前(30代後半の頃?)ギターでこの曲をコピーした覚えがある。とても難しい指運なので、トレースはしたもののモノにならなかった。ところが、「シンプリシタス」がなんとか弾けるようになってきたので、いまはこの曲に再び挑戦中。
YouTubeでよく聴かれているのはStanley Myersのバージョンかな? 僕もこの人のをベースに耳コピーして練習しているとこ。
最近みつけた村治佳織&沖仁のデュオも素晴らしい。
この収録は20114.7に東京都内で行われた「第四回 逢坂剛 カディスの赤い星 ギターコンサート」。つまり開演ひと月前に東日本大震災があり、コンサートはそのまま行なわれたのである。
3.11の震災がこの二人の心に何がしかの影響を与えたことは想像に難くない。時代の動乱はアーティストを突き動かし、静かに・・・鮮烈な作品群を生み出している。