前回の4/23~24「大地の再生 × 薪火学習WS」から引き続き徳島の古民家再生現場(【麻植山川の商家再生”おえいち”プロジェクト】)へ。前回は庭周りの大地の再生と石組みなどを行なったのだが、今回は改装中の室内に囲炉裏を作るというワークショップ。6/8には棟梁との打ち合わせも行なっている。
改装には腕の立つ大工の棟梁が入っているので、ここに来るまでに何度か打ち合わせをし、床張りのさいに囲炉裏のスペースを空けてもらっていた。全体の工事もだいぶ進んで、ファサードにはガル鋼の屋根、壁には焼杉の板が。そして左官さんの手も入って鏝絵(こてえ)なども新たに作られた。
入り口の下部は道の土留めの石組みが見られるのだが、青石の特徴的な石組みをあえて見せてテラスとして使ってしまうという大胆なプラン。突き当たり右手には水路が流れておりこの水は清流川田川から引かれた農業用なので透明できれい、だからここも壁で塞がずそのまま見せる。
川音がしてここに風が流れることの意義は、建物的にはたいへん大きい。旧古民家はここが塞がれており、湿気が蔓延して最も崩壊度合いが著しい場所だったのだ。
午前中は板が張られたばかりの階下のフロアで座学を。
前回と同じくホワイトボードではなく模造紙にマジックペンで描くというやりかたで。囲炉裏は室内に石積みの基壇から立ち上げるという古式で本格的な作り方をする。この古民家の基礎をやりなおすときに大量の玉石が出たのだが、それを囲炉裏の基壇に使って消費するというもくろみもある。
講義のあと古民家周りを解説付きで見てもらって庭先で昼食を。三又囲炉裏とレンガかまどでご飯を炊き・・・
味噌汁を温める。
あとは野菜でもあればそれだけでご馳走になる。
午後から石積みを始める。礎石の残りの大石があったのでそれを囲炉裏の中心に据えて高さを稼ぐ。
周りの円環状に大石から並べていく。
飼石(かいいし)で大石をしっかり止めていくことが重要。動画をアップしてみた。
現地でお手伝いをしている左官工のナオキくんにも手伝ってもらう。
1段目が月終わったら土を入れて踏み固める。石と石の隙間にも棒などで土を押し込み搗き固めていく。
この土は粘土である必要はないので庭の土を皆で掘って運んでもらう。
積みやすい石がいくらでもある。基礎工事の際にいちど庭先に出したものだが、大きなものから室内に運んでもらった。
2段3段と積み上がっていく。石垣積みの要領と同じに、奥に石が滑らないように角度に気をつける。
さらに土を入れ、
足で踏み踏み・・・参加者にも手伝ってもらう。
積み石が床板に近づいたらやや小ぶりの石を選んで、粘土で接着しながら石と板との隙間を塞いでいく(ここがいちばん難しい)。さらに粘土団子を叩きつけるようにして石が見えなくなるまで粘土をかぶせていく。
左官のナオキくんがコテで仕上げてくれる。
慣れれば濡れた手などで押さえても十分きれいに仕上がるのだが、
さすがにコテ仕上げはピカピカ♬
最後に木灰をまぶしておき、本日はここまで。灰は水分を吸収してくれるので、土の乾きが早く、これで明日からの作業がやりやすくなる。
夜はまたお庭で食事づくり。焚き火で焼きそば♬
いいお酒の差し入れも多数あったのですが、お酒をやめてしまった僕は自分でノンアルビールを持参しました♬
おでんも付いて豪華な夕餉でした‼️ 自家製の紅生姜と削りたての鰹節は僕からのサービス ( ̄▽ ̄)V