箱火鉢で昆布の佃煮をつくる。アトリエの火鉢周りはこの小土鍋「十草利休」が来て完成された感があるなぁ。
以下、5年前(2016年)の11月頃撮影した火鉢とその周りの写真である(まだ小さなバロンが室内に居た頃)。
この頃は火鉢には熾炭だけを使っていた。デロンギの小型ヒーターを併用していたからね。
この炭入れは山暮らし時代から使っているもの。僕とyuiさんは2011の震災をひとつのきっかけに高松に移住したわけだが、このアトリエを立てるまでの4年間はyuiさんのご実家に居候させてもらっていた。だから火鉢とその周りのグッズは倉庫にずっと眠ったままだったのだ。竹スコップや金網は後から自作。
小泉誠デザインの鉄瓶はアトリエを建てたときに林野庁の国産材振興の助成金「木材利用ポイント」を利用したゲットしたもの。
把っ手は腐食して取れてしまったので自分ブラックウォールナット材を削り出して付け直してある。
友人の作品を真似て作った「子供イス(通称・ピカソのイス)」は作った当初は考えもしなかったことだが、箱火鉢によく似合うので炭カゴや、鉄瓶を一時的に載せる台に使っていて、冬はここが定位置。
ミニマルな3本脚極小テーブルもしばしば火鉢のお供に。十草利休のデザインにも相似したこの笠間焼きの急須は、今年・・・落として割ってしまった(泣💦)
2016の写真はここまで。
さて、昆布だが・・・。出汁をとった後の冷凍ストックを水洗いして解凍し、角型に切って土鍋に入れ、水を足して煮ていく。味付けは塩と醤油。そして甘味は・・・
なんとデーツ・シロップだ。やっちゃんがスムージー用にと置いていってくれたパッケージ。先日、イタル君とこのイベントでリンダ嬢が作った昆布の佃煮にドライ・デーツを使っていた。かなり美味しかったので、真似てみたのだ。
ちょっとみりんも入れて照りを出して、少しやわらかくなるまで煮詰めて、このぐらい汁を残して火から上げ、蓋をしたまま冷ましていく。
冷めると汁はほとんどなくなる。本当はさらに実山椒が入るともっといい。翌日からが非常に美味しい!
佃煮は老舗では銅なべを使うが、少量なら土鍋で作ればいいのだ。囲炉裏の直火ではススで土鍋の底が真っ黒になってしまうが炭火ならそんなことはない。自分で作る佃煮は短期で消費する分だけ作れば良いので、保存のために極甘にしなくていい。
囲炉裏の弁慶で琵琶湖の小鮎やモロコ(オイカワ、寒バヤ、ハスでもいいかも)を焼き枯らしし、土鍋であまり甘くしない佃煮を作ったら素敵だな。なにしろお店で売っている佃煮は砂糖の使い過ぎで、食材本来の味や風味を台無しにしている。
次回、イタル君とこのイベントではこっそりフライロッドを持参して、時間を作って野離子川の河口で小魚と戯れてみようかw♬