囲炉裏や火鉢の必需品に「灰ならし」という道具がある。灰や燠炭の移動にも便利で、山暮らしの囲炉裏のときはホームセンターに売っている小さな灰かき用ショベルを自分でヤスリをかけてギザギザをつけて使っていた。
それを箱火鉢で流用すると大き過ぎ、炭の出し入れにも不都合なので竹でスコップを作った話は前に書いた(2015/12/27のブログ日記)。
ところが、これは炭の移動には良いが、火鉢の灰を掘ったりならしたりという細かい作業ができない。以前はスプーンで代用していた時代もあったが(桐生時代には骨董の灰ならしを持っていたのだが引っ越し時に紛失)、これを竹で作ってみようと思った。
例によって節のところをうまく利用する。
ツマミ部分を彫り出すのに、ノコ目を入れて赤点の部分を割って外す。
切り出しや大丸刀を使って彫り込んでいく。
節の部分はすべて取り去るのではなく、深く彫り込んで指のスペースを作る。このへんは造形的にも美しく見せたい。
灰を掘る部分は両側から薄く削っていく。
銅線で留め具を付けて完成。
吊るす場所を新たに付けてみた。焼き網、スコップ、灰ならし、の3点セットができた♫
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火鉢に炭をセットするとき、あらかじめ灰を浅く掘っておきたい。そんなとき火箸ではうまくいかないが、この灰ならしなら簡単!
そこに竹スコップで炭を入れるのである。
この後の火鉢の使い方は、項をあらためて書こう。