ドジョウうどん、栗と器


Gomyo倶楽部の活動日。今日は脱穀のイベント。昼のメニューはドジョウうどん。今日は僕の食事当番ではないのだが、そこはそれ、カマドの火の加減とか薪の準備とかいろいろサポートがある。うどんののしと、切りも手伝うことに。

今日も朝飯はおにぎりを作って車の中で食べた。おかずはたっぷりのぬか漬け。ん? なんだか米がめちゃ美味い・・・と思ったら、先日ちろりん村で買った玄米に「新米」のシールが貼ってあったのを思い出した。それを精白し、きびを混ぜて炊いた。分づきにすると粘りがなくバラけやすいので、おにぎりは白米がいい。これだとラップは不要で直接わっぱに入れられる。木の肌に余分な水分を吸わせ、木の香がほんのり移る、それも美味しさに加味されているのだきっと。

ドジョウうどんは長老のMさんが準備してくれていた。野菜の煮方についても「煮過ぎないように」とか「ゴボウは最後に」などと細かい指示があった。Mさんは「土器川ロマンの会」で何度も郷土料理のどじょう汁、うどんを経験しており、そのレシピ表まで持っている。

火加減も重要である。ドジョウを入れる時(日本酒でシメてある)とうどんを投入するときはぐらぐらと沸いていないといけない。が、つねに強火を維持していると野菜が煮崩れてしまうし、うどんが茹で上がったら熾火にして保温モードにしなければならない。

ピザもそうなんだけど、焚き火料理は一見豪快で楽しげで簡単そうに見えて、その実、火加減や時間的タイミングは非常に繊細さが要求されるのであり、そうすることで味は驚くほど変わる。そして、それがうまく行ったなら、日常ではありえないほどの美味しい料理ができる。

今日のドジョウうどんのできは素晴らしいものであった。まずドジョウが美味しかった(大分産、温泉水による養殖)。かつて東京時代に浅草の「駒形どぜう」で食べたのを思い出した。薬味の柚子皮おろしもよかったが、関東人としては、やはりたっぷりの白ネギが欲しいところだった。あと、土器川レシピでは最初にニンニクを粒のまま入れ、煮溶かしてしまうらしい。が、今回は入れ忘れ、後から投入した。

イベントはすばらしい好天に恵まれ、古代米の刈り取りとはざ掛けまで終わって、今シーズンの田んぼ作業はすべて終了した。地元のMさんの案内で昔の炭窯をみたり、周囲の自然の話を聴けたのがよかった。

行きがけに直売所でクリを購入しておいた。戻って鎌倉彫の朱色の器に入れてみた。前回買ったときは気づかなかったが、この器にはクリが合うと閃いたのだ。やはりピッタリであった。

鎌倉彫@博古堂

美しい! この器、まるでこの季節のクリのために生まれたかのようだ。

サトコ氏がろくろの機械を動かし始めたら、僕も器を作らせてもらう予定なのだが、実はもう薪割り材のなかから目ぼしい材を取り置き中なのだったw。楽しみ!

Gomyo倶楽部2021.12.3活動報告


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