早朝に起きてブログを書く。なんとしても男木島石積みwsの1日目だけでも仕上げておかねばならない。1日目の前編後編をなんとかアップしてホテルを出る。
京都は大好きな町で、烏丸通の建物を見ながら車で走っているだけで幸せなのだが、せっかく来たのだからと御池通に折れて、市役所の手前を寺町通に入り「進々堂」でパンとコーヒーを購入。
前回と同じメニュー「カレーパンとクラブハウスサンド」(朝から食い過ぎですw)。車中でぱくつきながら、仁王門通、琵琶湖疏水を眺め南禅寺を曲がって山科から高速に入る。
途中、故障車渋滞に巻き込まれながらも、なんとか午前中にキャンプ場着。が、愛知川は増水してまっ茶色だった! キャンプ場のおばちゃんの話では明日から晴れるので水は澄んでくるよ・・・とのことだがちょっと信じがたいほどの濁り、どこかで崖崩れでも起きているのではないだろうか。
ともあれ時折雨の降る中、テントを張る。僕のテントはダンロップの2〜3人用ドームテントである。男木島石積みwsにも参加してくれたMさんらがテント張りを体験したいとばかりに手伝ってくれた。
タープの張り綱とペグの打ち方も初心者には難しいかもしれない。金具のない普通のひもでも結び方を工夫すれば張力の調整が効く。
火床の場所を決め、さっそく石の炉を組み竹で三又を作る。脚は移植ゴテで地面を少し掘って安定させる。三又からは自在鉤を吊るすが、今回はダッヂオーブンのチェーンがあったのでそれを借りて木の枝で作ったカギを掛けることにした。火吹き竹も作る。
着火の実際。もう地面が濡れまくっているので、下に板を敷いたり枝を並べたりして乾いた床をつくらないといけない。そこに新聞紙の火種、焚き付けの小枝をのせて着火。火があると途端に周囲が活気付くから不思議である。
パンケーキを焼きたいというのでもう一つ、石組みの小さな炉を作る。
このキャンプ、なぜか女性陣が圧倒的多数なりww。
石の炉は自由自在である。石を移動・組み直すだけで、大きくも、小さくも、高くも低くも自由にできる。熾炭がたっぷりできたところで網をかけて肉を焼く。塩をきつめに振るのがポイント。火力は火吹き竹で調節。
石の炉で羽釜のご飯を炊くのは難易度が高いが、慣れれば確実にできる。しょぼい火だとガンダ飯(生炊き)になってしまうので、羽釜の底全体を炎が舐めるように回るように炎を立てる。それがしやすい石組みにする。コツは羽釜の底面がやや高く保持できる石組み、かつ炉の内部が狭くならず、薪をくべる開口部が広くあること。・・・と言葉で書いても難しいわな(笑)。
地炉の石組みは石で丸く閉じてしまう人が多いが、それでは空気の入る道が閉ざされるので、1カ所は開いておき、コの字型に組んだほうが使い良い。濡れた薪は炉の周囲に置いておくと乾く。この釣り鍋は僕が群馬の山暮らしで7年間ずっと使い続けてきたアルミ製。蓋は間伐材から手製材したスギ板をほぞ組みで作ったもの。
ご飯が見事に炊けた。薪で炊いたご飯は本当に旨いものである。それを山の水と組み合わせるとなお最高である。
早めの夕食は野菜カレーを中心に、琵琶湖の魚の佃煮などなど。
雨の中、刃物研ぎ講座もやった。ホワイトボードで刃物の構造と研ぎの原理を解説。そして実際に研ぎと砥石の手入れを見せる。今回のキャンプの言い出しっぺのKさんはひとり竹細工を始めているのだった。
夜は川音を聞きながら、炎の周りで飲み。幸い夜には雨が上がり、実にいい焚き火だった。深夜になり、ひとりふたりとテントに消えていき、自然食や自然治療などに詳しいMさんだけが残った。
Mさんは僕と同い年で、京都で長年美容室をされているのだが、いろいろ見えてしまうヒーラーでもあるらしく、突っ込んで話しているうちに、
「囲炉裏の炎見てるとねぇ、お客さんたちってふだん人に話したことない事まで喋り出すんだよね・・・」
などと言っていた僕の方が、亡くなったパートナーのyuiさんとの事や、その他もろもろの過去を話し出してしまい、その都度Mさんが的確なリーディングをするものだから、僕はくらくらと酔いが回ってしまい、挙げ句の果てに蹴つまずいて倒れ、焚き火の中に膝を突っ込んでやけどを負ってしまった!
(2日目に続く)