男木島石積みws(1日目/その1)


早朝に起きてコピーをとりにコンビニへ。今回の資料は8枚構成で、男木島の地理について「大地の再生」講座のときによく利用する「川だけ地形図」や国土地理院地図からの抜粋を入れ、さらに「20万分の1 シームレス地質図」からの表層地質図を挿入。前回2017年のときの資料3枚に加え、イラスト4点を載せた1枚を追加した。

左:シームレス地質図、右:今回追加したイラスト4点(拙著『山で暮らす 愉しみと基本の技術』より抜粋)の1枚。前回の資料はメニュー>石垣ws参照

朝食は小豆ご飯を炊いてそれに味噌汁(いりこだし、タマネギ、しいたけ、わかめ)、漬物と、暑さに備えて塩分を補給しておく。梅雨明けすぐの好天、炎天下の中の土木作業、今回は食事の内容も重要なカギを握るだろう。というわけで基本的な調味料や小豆島放牧豚など、無添加でパワフルな物を提供したのであった。

車で高松港へ。ここで荷物とドライバー以外は降りてもらい、僕とサニーさんの2台がやや離れたパーキングに止めに行く。3日分の食料や石積みと大地の再生のグッズがあるのでなかなかの大荷物。

そして切符売り場は長蛇の列! このコロナ禍もなんのその船は満員になり、時間に来ていたのに乗船できない参加者さんも出てしまった!

高松のランドマーク、屋島と五剣山が遠のいていく。

女木島には港から歩いて行ける海水浴場があり、高松からもっとも近い島ということで人気があり船客の大半はそこで下りていく。男木島へ。港と集落が見えてきた。

島の家は港周辺に集中している。みな石垣を擁した瓦屋根の木造家屋だ。

小林さんとスタッフ2名が迎えにきてくれ、荷車で荷物を運ぶ。急坂、細い道ばかりである。

当初は現場直行組と荷物運び組に別れようかといっていたのだが、かなりの暑さでもあり、宿泊場所の「ドリマの上」に全員が集まる。

簡単な自己紹介と資料の説明をして一休み、着替えて気合を入れて外にでる。ドリマの上の裏側の路地。高い石垣のキワから建物が立つ。つまり城郭のように屋根が雨水を石垣の外側に落とす。石垣の中には水が入らない。

だから裏込め石がなくても崩れない、ということはあるのだが、空き家率6割という男木島の集落では、倒壊したり屋根に穴が開いたりという廃屋がかなりある。そこでは雨が石垣内部にそそぐ。そしてメンテナンスがなされない(放置されたまま)ということで崩れてしまう。

リリーさんが瓦を運ぶ。4年前にやった男木島最初の石垣再生のワークショップでは、僕の発案で古い瓦を割ってそれを裏込め石代りに使うことにした。廃屋が出れば瓦が残る。それがいい裏込めになる。

しかし、現場まではけっこうな距離があるので運ぶのは大変である。男木島は車道はわずかしかなく、軽トラでさえ動ける道は少ない。

その2に続く。


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