ドリー、でかくなってきました。最近、この円座がお気に入りのようで・・・
と思ったら、僕の見ぬ間にツメでバリバリやった跡が(!)。オイオイ、これやっと見つけた円座で、高かったのに(泣)。
バロンとちがってコイツはかなり家の中を傷つけ回っている。ベッドルームの建て具枠、すごくいい杉赤身の板目なのに、そこにも爪とぎされてしまった。小窓の下の漆喰にはほとんどすべてに爪と肉球の跡・・・。まあ美人だから許す(笑)。
バロンは片目がちょっとうるんで病院行きか?と様子を見ていたが、自然回復したようだ。しかし今度は反対側の目の横にケンカ傷が・・・。せっせと生餌を与えている。昨日はお頭付きのイワシ2尾。しかし、アイゴは食わんだろうな・・・。
フジバカマが開き始め、セイタカアワダチソウが咲き始める。仏花に淡い黄花のいいものだ。小型の現代仏壇には野花がよく似合う。近頃は仏壇がさらに小型・簡素化して、ミニマリストの部屋に合うような形態のものが出てきているようだが、僕はそこまで超モダンにしたくないな。「床の間」も同じだ。伝統的な形式にはやはり深いものがある。そこに自分の今を生きるセンスを組み合わせたいと思うのだ。
N先生経由で貰ったM君の定置網の獲物シリーズはまだ続く。現地で下ろしたハマチはピチットで脱水して2日目に開封。匂いを嗅ぎつけてドリーがすっ飛んでくる(笑)。端っこを切って与えると狂気して食う食うw。
昆布だし、すりごま、醤油、味噌、そこに卵黄を加えたものにハマチの刺身を投入。しばらく寝かせてヅケ茶漬けにします。
瀬戸内の天然のハマチ〜ブリは日本海のもののように脂はのらない。養殖のオリーブハマチとはまったく別物と思ったほうがよい。が、天然物にはそれ相応の肉の深い味わいがある。このサイズ(ツバス〜ハマチ/関東ではイナダ)は薄く切ってカルパッチョも面白いが、なんといっても白眉はヅケ茶漬けである。
『丸元淑生のシンプル料理(1)』には「いなだ」の項があり、
「いなだは少人数の家庭でも、どこも無駄にすることなく完全に食べきることができる。あらでおいしいうどんのつゆができるし(頭を煮出すので汁は濁るけれども)、清らかなうす身の味と、しみわたるお茶漬けの味は比類がない」
と書かれている。
次ページには「いなだの基本処理」と題して5枚おろしの方法、腹まわりの刺身、お茶漬け、あらを使ったうどんのつゆの作り方が詳しく解説されている。
脂ののった腹周りの身はすぐに刺身で食べたほうがよく、お茶漬け用はピチットで十分脱水してから醤油に漬けると冷蔵庫でかなり保つ、とも(ここでは味噌と卵黄は使わず、刻みネギ、ごま、醤油で漬けている)。
「いなだ(天然のハマチ)は料理屋が好まないこともあって(彼らはブリの成魚を尊ぶ)全国どこの町の魚屋でも新鮮なものが安く売られている」
瀬戸内の釣り人たちは「天然ハマチは脂がない」といってバカにする傾向にある。丸元淑生はスーパーの魚コーナーを席巻しているあの油臭い養殖ハマチの現状を苦々しく、また悲しく思っていたにちがいない。
僕はまだ丸元式のうどんつゆを試したことはないんだけど、本当の作り方をすれば大衆的「讃岐うどん」とはまったく別物なのではなかろうか? 麺の旨さはともかく、うどん屋の多くは明らかに自然素材だけでなく化学調味料を使っており、てんぷらセットで食わせる路線をとっている。本当のうどんの真価はそこではない・・・。
これまで鮮魚の強いスーパー「きむら」で天然ハマチ1本を何度か見かけたことがある。いちどこのページを全トレースしてみたくなった。それにしても天然ハマチのヅケ茶漬けは本当に素晴らしかった。ネギと醤油を足して冷蔵庫に仕舞ってあるので、明日の昼はまたもう一回、だな♬
おまけ、包丁の音で階下から飛んで来たドリー。カリカリを出されてしばし呆然となるwww。