6時過ぎに起き出してみると、すでに焚き火の炎が立っており、なにやら料理が始まっているのだった。スコーンの生地をフライパンで炒め揚げしている。
中にウィンナーソーセージが入っており、まるでアメリカンドッグ♬ これがメチャウマ❗️ たむたむメンバー女子の調理力や工夫する力はなかなかのもので、村長はちょっと火の指導をするだけで美味しいものが出来上がってくる。
昨夜はあの極上の地鶏の鶏ガラでスープまでとっていた。
出し殻の骨についた肉をこそげ取ってスープに戻し、昨日のおこげご飯を釜から取り出してぶっかけるだけで極ウマスープご飯ができあがり♬
石の組み方でひとつで安定したカマドを作ることができる。もちろん中で薪がよく燃える空間があることが大事。
たむたむ女子が竹細工に目覚めたので、昨日のスクレーパーをもう一つ作ってみせることにする。
節のところが割く時の止めになるのだが、
きれいに割くにはこのくらい細く削り込まねばならない。
しかも元の方まで同じ厚みで。そして丁寧に切れ目を入れてささら状にしていく。理想的には赤点のあたりまで割きたい。
完成したら持つ部分も面取りして、穴をあけて銅線でリングをつけておくと台所のフックに吊り下げることができる。
さっそく皆が作り始めたので、村長は再び川へ♬
昨日の淵の上流にはなかなかいい感じの早瀬がある。大きな石がごろごろしており、鮎の釣り人も頻繁に行き来していた。
水中メガネとシュノーケルを借りて潜ってみると、いるいる! このドジョウのような魚が岩の上に張り付いて、泳ぎ進むと滑るように逃げていく(オリンパスTG5で水中撮影)。
シマドジョウだと思うが、ひょっとしたらアジメドジョウかもしれない。アメドジョウは中部地方に棲む日本特産種で、琵琶湖東部の河川に多いという。「河川の中上流域の水が澄んだところに生息し、流れの速い場所にも見られ、シマドジョウが砂地の川底を好むのに対して、アジメドジョウは礫や石が多いような場所に多い」とある。ドジョウのなかで最も美味しく、アジメ(味女)の名前もその美味に由来している。かつて長良川では川漁で獲っていたそうだ。
アユの群れがいた! ああ、こんな魚たちと泳ぐのは少年のころ以来だな。村長はイラストの仕事、森林再生、山暮らし・・・そして本づくりと走り続けて、こんな楽しみを味わう時間がなかったんだぜ〜♬
キャンプはこんな自然観察や採取の楽しみがあるからまた面白い。アユがいるぞ〜という村長の声に、そして水中撮影動画をノートパソコンの画面で見せたら、竹槍を削り始めた子がいたが、さすがにそれでは無理だよねw。しかし、昆虫は少ないな・・・。琵琶湖も漁獲量が激減していると聞いた。
川から戻ると女性陣は黙々と竹細工に熱中している。こんなことならサンプルを持ってくればよかったな↓ (使い込むとこんな色になります)。それと竹ナタや竹ノコなども欲しかった。
スクレーパーづくりにも挑戦し、味噌漉しベラやバターナイフも作る。
バターナイフのフォルム(型)をボードに描いて説明する。こんなこともあろうかと、ホワイトボードを持ってきておいたのだ。
彼女たちが竹細工にハマるのは料理好きという嗜好もあるだろう。現在の日本の竹製品はたいがい中国製で、作りが雑で形が固定化しすぎている。本当は、竹串ひとつとっても、さまざまな太さ長さ形のバリエーションがあっていいのだし、その方が料理に断然使いやすいのだ。ここまできたらササラも作ってみるか。
料理担当の女性陣が竹細工に熱中しているので朝〜昼のご飯がなかなか出てこない(笑)。パンを焼き始めたのでその指導に・・・と村長は忙しい。
炎に上に直接アミをかざすと焼き物はススで黒くなってしまう。焼け焦げではなく炎が出る煤(肉眼では解りにくい)が付着して見た目にも味もよくない。そこでしっかり熾炭(おきずみ)をこしらえてから、まだ炎の立っている薪はカマドの外に出し、熾火の上にだけアミをかける。すると驚くほどきれいな炭火焼きができる。火力は火吹き竹や団扇(うちわ)で調整するとよい。
焼き芋をやる、というので大きなカマドを戻して中央で盛大に焚き火した。こうして木灰と熾炭をしっかり作っておかないと、ふっくらとした焼き芋はできない(焦げるか生焼けになる)。手前では大鍋でパスタを茹でる準備。
子供たちは濡らした新聞紙とアルミホイルで焼き芋の下ごしらえを。
できた! 大成功♬ これはもう電子レンジとぜんぜんちがう味ですな。
3種のパスタも完成!
しそ梅、ガーリック・トマト、ジェノベーゼ。腹減ってたのでメチャ美味かった(笑)・
そしていよいよ閉村のお片づけ。ここで注意したいのは、焚き火があるからと残ったゴミを燃やさないことである。ゴミは有毒ガスを出すし、燃えかすも汚い。次のキャンパーのためにも慎みたい。タバコの吸い殻を燃やすのも、段ボールや紙を燃やすのもやめたほうが良い。
そういえば、開村式も自己紹介もなくなだれ込んだ今回のキャンプであった(笑)。やっちゃんが口火をきって閉村式と簡単な自己紹介、今回の感想が語られ、村長のまとめで無事終了。
なによりケガがなくてよかった。初日、子供たちは土砂降りの暗闇の中で転びまくっていたからね(2日目にはぐっと減った)。男手が少ない中、やっちゃんのご主人や大画くんが準備に片付けに大活躍してくれて助かった。
次回は「大地の再生」ネタも織り交ぜたいね。やはり楽しむだけではなくて「再生」がキイワードだ。
またやろう♬