今日は一斉清掃の日。朝8時に会館集合で1時間半ほどゴミ拾いなどをする。アトリエの畑敷地は道路から見下ろすかたちで丸見えなので、最低限はきちんとしておかないとこんなときバツが悪い。しかし果樹の枝切りや根元の草刈りをやっておいたし、昨年から導入した「風の草刈り」のせいか、放置しているところもヤブ化した感じがなく端正に見える。
終了後、車を出して「富家」に行く。11時前に着いたので行列はナシ。今日は日曜だから昼には大行列になるのは必至。おばちゃんに顔を覚えられたか注文を「今日は?」と訊かれる。いつもの「チャーシューの中」と私。
今日はネギがやや斜めに切られている。香川のラーメン店でこれだけしっかりと白ネギを主張する店は珍しい。富家のスープはあっさり系で獣ギト感はまったくないのだから、クセの強い白ネギはどうかとも思うのだが、これが意外に合うのだ。
今日は角切りチャーシューがたくさん入っていた。ここがまた美味しいのだし、食感も変わって楽しい。これはマスターからのサービスかもしれないな♬
麺は相変わらず平凡。しかしスープはすばらしい。いちどこのスープを化調なしで飲んでみたいものだ。今日もほぼ完飲。
帰りに丸亀のコメダに寄ってコーヒーを飲みながら読書。NHK「京都人の密かな愉しみ」制作班+源孝志による『京都人の密かな愉しみ』(宝島社2018)をぐんぐん読む。NHKBSプレミアムの同番組を、インタビューや店紹介なども交えて書籍化したものだ。
本書でストーリーを通読してみると、私は見落としている回が2つほどあるようだ。この作品は映像もストーリーも素晴らしいのだが、ドラマとドキュメンタリーを融合させた新しい表現がとられている。監督の源孝志自身が脚本も手がけていて、テレビドラマでこのように一人が作・演出の両方を兼ねるということは大変珍しいことだそうだ
ヒロインの常盤貴子のインタビューによれば、毎回の着物は撮影のための反物から選んで作られたそうで、小物などもそれぞれの着物に合わせて厳選したという。いや、このドラマに出てくる小道具はすべて「ほんまもん」だそうだ。う〜ん、DVD欲しくなったw。
昨夜から身欠きニシンを戻しておいたので、今日はフキとの炊き合わせをつくる。フキはハウスもの、福岡の庄内ふきと書いてある。ラベルには下ごしらえに電子レンジを推奨しているが、もちろん私は茹でる。
電子レンジのマイクロ波はその振動で分子にものすごい損傷を与えるので、極めて酸化しやすい物質になってしまう。またアミノ酸の「型」を変化させてしまう(L型アミノ酸が自然界にはないD型アミノ酸に)。もちろん電気代も高くつき、周囲に振りまく電磁波もすごい。
皮むきのような単純作業にはやはりビールが(笑)。
これは本乾の身欠きニシンなので一晩戻してもまだ固い。
甘辛く炊いていく。山椒の実があれば入れるのだが・・・今年は採取して塩漬けを作らねば。
コンビニで弁当をチンしてもらうのをよく見るけど、私はあれ一回経験してから2度とやらない。奇妙な味にぎょっとしたし、プラスチックやビニールで包まれた食べ物にマイクロ波をあびせて加熱するなんて、どうみもても身体にいいわけがないわ。もっともコンビニ弁当を買う機会はほとんどないけど。
ところで身欠きニシンは調べてみるとけっこう栄養価が高くて、牡蠣のところで紹介した亜鉛の含有量も高い。簡単な調理法としては、湯洗いした身欠きニシンを酒、酢、醤油を混ぜた調味液に漬け込むという方法がある(容器に入れてときどきひっくり返す)。
京都では昔から食べられている身欠きニシンだが、残念ながら香川では食べる人がほとんどいなくて、今回の三越の北海道展でも(よほど売れなかったのか)身欠きニシンは店頭になかった。そのかわり卵付きの丸のニシンの塩漬けが売っていた(卵ごと筒切りにして焼いて食すそうだ)。あれ、買えばよかったな・・・。
というわけで、今回の身欠きニシンは取材帰りに「仙台朝市」で購入したものです(笑)。それにしても昔大漁だったニシンの減少(現在の漁獲量は往時の1%にも満たない)は、森林伐採と沿岸のコンクリート化も大きな一因ではないかと言われている。やはり「大地の再生」が必要なのである。