熊野「花の窟」2018。


明日から4/25,26と「大地の再生講座@三重県熊野市」の取材に行く。今回の25日がみかん畑、26日が棚田の再生で、場所が変わるのでまたちがうものが見れるだろう。みかん畑を持つ和歌山のKさんをお誘いした。熊野には講演や山林取材でお世話になった知人がいるので帰りに会いに行きたい。とくに本宮に住むきこりのN君がなんと蕎麦屋を始めたというので楽しみ!

ホームセンターでキャンプ用のガスカートリッジや作業用の腰袋などを購入。高速に乗る前にココイチで腹ごしらえ。webの整理や旅の準備で弁当を作っているヒマがなかったのだ。

熊野市は紀伊半島の一番奥の海岸線といってよい。熊野取材はいつもなら田辺を起点に動くのだが、今回は奈良県側の吉野から川上村〜上北山村〜下北山村〜北山村と169号を通って熊野市に入る。

15時過ぎに高松を出たが、到着は深夜になりそうだ。どこかで車中泊し、翌朝自炊して弁当まで作らねばならぬ。屋久島旅と同じ装備のキャンプ道具一式に土鍋とぬか漬け器と鰹節削りを入れてきた。天気は雨。徳島道ではクロバイの白花が目立っていた。

淡路島へ。SAで一息入れる。一人旅だと高速道路で眠くなるのが一番危険なのでしっかり休息をとる。

大阪で渋滞に巻き込まれ、ようやく脱出。

橿原市のスーパーで酒や食料を仕入れ、100円ショップでキャンプ用の皿などを仕入れて吉野へ。そこから雨の中169号をひたすら走る。熊野の山は大雨が降ると崖崩れの通行止が頻繁に起きる。また、前回の工事が開通しておらず、片側通行で長時間待たされることもあり、山間をくねる道は国道とはいえ緊張するのである。しかし愛車スバルXVは高速も安定しているし山道もキビキビ走ってくれる。

いくつか道の駅があったが、結局海岸まで出て「花の窟」まで来た。なんとか23時前に到着。CDを聴きながらウィスキーの水割りを飲む。yuiさんが亡くなって佐野元春のアルバム『Zooey』は辛かったが、ようやく聴けるようになった。

翌朝、花の窟に参る。ここは伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵で、日本書紀にも記されている日本最古の神社である(社殿はない)。前に来たのは11年前、2007年3/6。台風崩壊の宮川村を訪れて、その激変ぶりとコンクリート工事に衝撃を受けたのを思い出す。

雨が上がって米を炊く。白米3分搗きと赤米7分搗きをミックスにした黒豆ご飯。

ぬか漬けに鰹出汁の味噌汁(具は出発前に畑からとってきたアスパラガス)。

残りは弁当に。淡路のSAで購入したイカナゴのくぎ煮をおかずに。

ホームセンターで琺瑯の容器をみつけたのでそれを弁当箱代わり。なかなか良いね。

足は素足に桐下駄。

食後、海へ。

屋久島の海もいいが、熊野の海もいい。

海から見た花の窟。初めての熊野は2冊目の重要な著書の出版間近で、その本のタイトルを決めようとした旅だった。また新たな使命を持ってここに来ることになろうとは・・・。

明日なき森


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