ボロを着る暖かさ


僕の定番スタイルは昔からジーンズにダンガリーシャツ。またはチノパンやコーデュロイ。寒いときはその上にダウンベストとかセーターとか着るわけだ。この定番、着続けてはボロになり、何代も交代されている。しかし、着古して穴が空いても、愛着のある衣類をゴミ箱に棄てるのはしのびないものだ。そこでアトリエに来て以来、そのボロを棄てずに相方に繕ってもらい、できるだけ長く着続けられるようにした。

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それがまた、着ているうちに、さらに破れたり穴が開いたりするので、また縫ってもらったりしているうちに、いろいろ遊びも入り込んできて「つぎはぎアート」の様相を呈してきた。洗いざらしの綿物は本当に気持ちがいいものだ。ジーンズをはき続けて穴が空き始めた頃が、ダンガリーシャツの襟がほつれた頃が、いちばん身体に馴染んで気持ちがいい。しかしそこからゴミ箱に行くまでの時間はけっこう短く、いつも残念に思っていたのだ。

オーガニックコットンなる商品もあるが、着古せば、みなオーガニックだ。

石臼ネタ。200gのソバを石臼で挽くのに約20分かかり、出来上がった粉重量は150gになる。これでパンケーキが2枚できる。ちょうど朝食の2人分というところかな。そんな悠長なことやってられないって? でも、夜に囲炉裏端で、自分たちで収穫した穀物をゴリゴリするの幸せな気分だよ。

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廊下にしばらく天日干ししていた白インゲンと小豆(アズキ)をとりこんで、一升瓶の中に保存した。地元の人に、これが虫食いからも守られるいい方法と教わった。

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夕刻、Y氏来訪。11月中は個展ライブで日曜日がつぶれたのでアトリエでの伐採や薪割り活動できなかったY氏、「いや~さみしかったよ~」と言いつつ2時間ほど囲炉裏でだべる。囲炉裏のすばらしさと茶道との関係などを語る。

「オオウチさんがさぁ、この暮らしの中で発見したこと、それをみんな知りたがっているんじゃないの? だから、それを書けばいいよ」

うんうん、そうかもな。すでにブログでやってるけど。


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