前夜のすき焼き残り汁がわずかばかり。そこに冷や飯をぶち込んで鍋に蓋をして熾き火にかけておく。ほどよく水気を吸い、ちりちりとお焦げが始まった頃に、Y氏がお歳暮に持ってきてくれた日本農園の地タマゴを割り入れ、蓋をしてその上に熾き炭を置いてオーブン状態にする。んんん、目玉載せビーフご飯のできあがりぃ。
アトリエに来て1年3ヶ月。薪火を使いながら様々な料理を試験実験的に作り続けてきたが、そういえばなぜか手打ちうどんはまだやってなかった。そこで夜、前に甘楽の道の駅で買っておいた地粉を使ってやってみた。
教科書は蔵書の『ショージ君の料理大好き』。なにしろ、手打ち麺は水と塩の分量なんかが大事なんだよね。こればかりは計量の必用がある。大鍋を鉢がわりにして粉をモミモミ。お米のビニール袋にサンドイッチして足でフミフミ。その後3時間ほど濡れ布巾でつつんで寝かせる。
朝から鶏ガラ鶏皮でスープをとっておいた。のし板は解体蔵からもらってきた廃品。のし棒はスギの間伐材で作ってみた。皮をはいで、カンナで丸くこしらえていく。簡単だ。
水がイイからうどんはめちゃウマ。もっちりしたコシもすばらしく、讃岐うどんにウルサイの相方も絶賛の逸品となった。ああ、これでうどんの外食ができなくなってしまったな。