「石垣その1」で余った残土と石の処理に悩み中であった。土は「石垣その2」をつくったのでそこまで運んで花壇にしようと思うのだが、さて石は?・・・。
で、やっぱり石窯である。石窯はここに来てからずっと頭にプランが渦巻いていた。麦から石臼からパンへ・・・を標榜するYKは「石窯ほしい石窯ほしい・・・」と時折呪文のように言っているし。
といってもこの石そのもので窯を組むのではないよ。石窯君の土台にするのだ。まず割り出したサイズの四角形を杭打ち。直角は波板を置いて上から水糸をみればいい。
土台のサイズは140×120cmくらい。小さめの石窯の予定なので。土を掘って・・・
ぐり石を敷いて突き固めます。
石組み開始。まずは四周から。角には長方形の平たい石を置く。それを交互に井げたに積まないと角が決まらないから。
4辺がベタ積みでは面白くない。薪などを置ける前室をつくろうと思った。
アーチでやりたかったが、ちょうどいい平たい大石があったのでそれを天板にすることに。佐田岬でもこのやり方を見ていた。緑色変岩は目に沿って割れやすいけれど、この方向には強いのだろう。
上から見たところ。やはりコーナーが難しい。平たい大きな石があると助かる。それを交差させて互いの各辺に端を食い込ませていかないと安定しないのだ。
だいぶ積み上がってきた。石垣ほど土圧はかからないし水抜きの配慮もいらないので、裏込め石はほどほどでいい。中心は土を入れていく。
ついでに部屋を補修解体したときに出た石膏ボードのゴミが捨てられずに困っていたので、この中に入れることにした。丸太で突いて固める。
さらに裏込め石と土を盛っていく。
正面から見たところ。前室がいい味を出しているね。意匠的に遊べるのが楽しい。
足で踏み固めてながら何層にも土を盛って土台の完成。この上にレンガと粘土でドーム型の石窯をつくる予定。もちろん屋根をかける。おかげで残りの石と小石はすべてきれいに片付いた。
半日でつくってしまったのでかなりアバウト。まあ、こんなもんで勘弁してよ。原稿書きも切羽詰まっているもんで。
「でも積み方が背後の石垣と呼応してなかなかキレイだよ」
なるほど、積み方にも私の味というものが出ているのだな。うれしい批評だ♪