綾川で行われている里山再生講座/6回シリーズの第4講は「背負子作り」である。いま山には枯れ枝が散乱しているが、それを取り出せばいい燃料になるし、風も通るので森の再生にもなる。が、枝を取り出して運ぶには何か道具がほしい。道があれば軽トラで運べるけれども、そんな場所ばかりではない。
日本には昔「背負い子」という木製のリュックサック・バックパックがあって、二宮金次郎の像でも知られる通り、山村の子供たちはこの背負い子で薪を拾うのが日課であった。
この背負い子作りのプランがシリーズの計画で出たときは少々無謀かとも思ったが、ほぞ組みをインパクトドライバーでのビス打ちに変えればなんとかなるのでは?・・・と計画に入れてしまった。それから今日まで(どうやったら皆が作れるような簡単さで、安くしかも強度があるものができるか?)ということをずっと考えていた。
写真↓は僕が以前つくった背負子である(詳細図と作り方は拙著『国産材でつくるインパクトドライバー木工』参照)。フレームはスギ材で、ほぞ組みで作り、肩ひもも自作した。
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