大地の再生講座@仙台秀明/開発と樹木の引っ越し


前夜は三春の温泉に入って、レンタカーを私の運転で仙台まで走った。途中、SAで食事しながら、矢野さんの造園屋時代の修業話を興味深く聴いた。仙台はいつもの桂旅館だった。夜も遅く到着したのだが、矢野さんの誘いで缶ビールを飲みながら、宿の部屋でまた1時間くらい話し込んだ。

翌朝はコンクリートと新建材住宅に囲まれた仙台市内を現場へと走るのだが、畑などの農地や緑地公園にまったく出会わない。矢野さんはこの宅地の中を走っていると「道が道のように感じられず、感覚がおかしくなってくる・・・」と言った。

地図で見ても凄まじい開発造成ぶりで、赤丸が「仙台秀明」の現場である。北に広がる南光台(なんこうだい)と呼ばれる住宅団地は、かつて山林や牧場だったものを地元の不動産会社が開発したのだそうだ。戦後の農地改革で土地を失った地主が金のために手放した山林が多かったという。

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