棟上げは11月初めに決まった。上棟式は一応やることにした。むかしみたいに近所の人を呼んで盛大に餅や菓子をばらまく、といったものでなく、ごく内輪のものだが、餅だけは市内の餅屋さんに頼んでおいた。
今日は敷地の草刈りにいく。もう敷地のほとんどはユンボで雑草を根ごと剥がしてもらっているのだが、敷地の境界に刈り残しがあり、それが見場が悪いし今後の作業の支障にもなるだろうと。
2人して小さな手ガマで丁寧に刈る。
敷地にブルーシートの大きなかたまりが到着していた。上棟に向けて届けられた木材である。
囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
棟上げは11月初めに決まった。上棟式は一応やることにした。むかしみたいに近所の人を呼んで盛大に餅や菓子をばらまく、といったものでなく、ごく内輪のものだが、餅だけは市内の餅屋さんに頼んでおいた。
今日は敷地の草刈りにいく。もう敷地のほとんどはユンボで雑草を根ごと剥がしてもらっているのだが、敷地の境界に刈り残しがあり、それが見場が悪いし今後の作業の支障にもなるだろうと。
2人して小さな手ガマで丁寧に刈る。
敷地にブルーシートの大きなかたまりが到着していた。上棟に向けて届けられた木材である。
天気がいいので今日も現場に行くことに。
午前中は原稿書き。昼は「来来亭」が高松にできたので行ってみようとカーナビをセットしたら「まま屋」のすぐ近く。旨くて大盛りでリーズナブルな食堂「まま屋」はもうすぐ閉店するという噂を聞いた。
ところが近くを通ってみると車がたくさん止まっている。やっていたのだ。最後の晩餐をすることに。
満腹で現場へw。
午前中は原稿書き。昼飯は鬼無の「根っこ」名物玉カレーうどん。実はこれを蕎麦で食べたかったんだけど「蕎麦でカレーはやってません」とお兄さんに拒否されてしまった。まあいいや、美味かったから。すり生姜をたっぷりのせるとまた美味しい。
天ぷらだけを持ち帰りで買っていく人がいた。ここは天ぷらもけっこう旨いのだ。建設中の事務所兼新居からここは近いので、薪火で炊いたご飯で天玉丼やってみたいじゅるじゅる・・・なんて想像しながら店を出たら、雨が降ってきた。
*
現場は誰もいなかった。今日は職人さんはお休みらしい。小やみになってきたので丸太の刻みをやることに。
今日は2階のリビングに立つ丸太を刻む。構造的にも見せる柱としても重要な心臓部だ。ホゾの断面は85mm×30mmだが、上ホゾは深さ90mm、下ホゾは深さ70mmと長さがちがう。
寸法は昨日とって書いてあるので、柱の方向(見せる面)を決め、断面に下げ振りで中心線を書く。中心線を2分割して芯を出し、水平線を引く。丸太は正確な真円ではないので、正確な2分割というよりも、全体のボリュームから重心を選ぶ感じにする。また、年輪の芯は円の中心からズレている場合が多いので、惑わされないように。
ノコを入れていく。昨日、紙を丸めて正確な輪をトレースしたわけだが、その線に正確にノコを切り込んでいくのが重要。
昔は大工さんが手で(ノミと玄翁で)構造材を刻んだものだが、いまはコンピュータ・機械刻みの「プレカット」がだんぜん正確で安い。が、それだけでは面白くないし、ヒノキ丸太を入手したのでそこだけ手刻みで行く。丸太は不定形なので、プレカットでは刻めないのだ。
なにしろ枝だらけの暴れ丸太だ。強度は十分あるし、このワイルドっぷりが見ていて面白いではないか。
実はこのお寺はとても楽しみにしていた。というのも、88箇所中、最も近代的な鉄筋コンクリート造と聞いていたからだ。
ところが、いきなり目を引いたのは、入口にあるスギの木だった。これが根元から枝分かれしている不思議な樹形なのだ。