実はこのお寺はとても楽しみにしていた。というのも、88箇所中、最も近代的な鉄筋コンクリート造と聞いていたからだ。
ところが、いきなり目を引いたのは、入口にあるスギの木だった。これが根元から枝分かれしている不思議な樹形なのだ。
まあ、聖地には不思議な巨樹が多いものである。
さて、その近代的な伽藍である。予想以上に大きく、コンサートホールのような建物であった。
人がいる所が本堂の拝殿である。
大師堂は二階にある。内部は金色の仏像があり、脇侍に大師像が祀られている。ここではローソクと線香の受け入れ場所はなく、椅子が並ぶ空間に佇んで、般若心経を唱えるのである。
香園寺は聖徳太子の開基という四国霊場屈指の古刹。大同年間に弘法大師が訪れ、栴檀の香で婦人を救ったのが山号の由来という。
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昼飯は新居浜に戻って中華「王龍」。
中華そばと・・・
炒飯。いいね、化調がちょっと勝っているけど、美味い。パワーがある。おやじさんの顔がいいもんな♬
新居浜に「あかがねのまち」と書かれた看板を見た。あかがねとは、銅のことだ。意外に広く大きな町で、別子銅山の精錬をきっかけに隆盛した、瀬戸内有数の工業都市なのだ。
というわけで、底力のある古い飲食店が残っている。