さて、あまりにも痛々しい人工林崩壊地の記事が続いたので、紀伊半島の名誉のためにも優良な自然を紹介しておこう。日置川源流の安川渓谷である。照葉樹林が残されている。所々に天然の針葉樹も配置され、一目見てその豊かな樹種の豊富さが解る。
日: 2013年5月26日
日置川源流、熊野(いや)崩壊地を行く
日置川の源流部の大崩壊地を見に行く。グーグルの航空写真で見てもその崩壊地は広大だが、一帯はすべて人工林地に見える。それを確かめたい。
途中も線香林が続く。ここは石垣に守られた畑だったところ、離村するに当たって植林していったという感じである。テープを巻いてあるのでこれから間伐を入れるのかもしれない。
滝尻崩壊地の林相を探る/その2
それにしても荒涼とした林内である。わずかに乾燥に強いシダや、サカキなどがぽつんとあるだけで、ヒノキ以外の植物はほとんどない。枯死木が少なく、根倒れ木は見当たらない。転がっているのは過去に伐り捨て間伐したヒノキである。