一昨日、カボチャの苗を6ケ所に植えた。昨日はにわかに畑を耕し、畝をきってレタスとキャベツを蒔いた。小石が多いのでクワが曲がってしまうのだった。ジャガイモの芽が出そろう。終始、ツツドリの「ポポポポポ」という個気味いい鳴き声が聞こえてくる。4月は本業で猛烈に忙しかったものだから、畑仕事が遅れ気味で、買った種を蒔いていないものがまだある。苗ならまだしも、種は耕作して雑草を抜いた場所でないと蒔けない。
月: 2005年5月
ウスバシロチョウ、クリンソウ
ウスバシロチョウがたくさん飛び始めた。一見シロチョウのようにみえるがアゲハチョウの仲間(パルナシウス属)で、食草はケシ科のムラサキケマン。ケマンとは仏殿の飾りのことで、花がたくさん垂れ下がった様子が似ているから名がついた。北海道の大雪山には同じパルナシウスのウスバキチョウという高山蝶がいる。幼虫はなんと高山植物の女王コマクサを食べる。コマクサも同じくケシ科だ。
ラム肉、キャンティ・クラシコ
夜遅くまで頑張ったが仕事が終わらない。朝4時起きでまとめる。紙芝居&個展プロジェクトや著作のイラスト手伝いほか、いろいろとお世話になっている東京のYちゃんが遊びに来る。児玉まで迎えに行き、アトリエで相方と焚火しつつ歓談するなか、僕は昼までかけてようやく仕事のFAXとメールを送る。
木の家、木の額
早朝から埼玉県久喜市にあるT社のモデルハウス展示場へ。内装やトータルコーディネートに友人H夫妻らが関わっており、なかに僕と相方の作品が一部飾られている。外装はモダンデザインだが内装は木質たっぷりの自然素材、ここH集落産の木の枝なども使われている。かつて「東京の木で家を造る会」で長谷川敬さん設計の家をカメラ片手の追っかけていた頃を思い出す。戻ってから『現代農業』連載のラフの詰め。〆きりを遅れてしまって焦る。
養蚕のための家、ウドの天ぷら
水戸の旧友Tが遊びに来るというので、その前に原稿取材に上野村の重要文化財「黒沢家住宅」を見にいく。スケールはわがアトリエの4倍はあるかな。1階の各部屋もおしゃれだし2階の大空間はまるで体育館のようである。2階は養蚕の作業部屋である。
幕末に横浜開港、そして絹糸が大量に輸出され、外貨を稼いだ時代があった。国営の富岡製糸工場が開業、上州の生糸は品質が高く「マエバシ」の名で欧州に知られていた。切り妻屋根、総2階。群馬県の北・西部の古民家はこの形式が多い。屋根の総面積もかなりのものだと思うが、これがクリ板の割板を重ねたもの。それに石がずらっと載せてあり、ただただ壮観。食料の買い出しに峠をトンネルで超え、下仁田から高速に乗って藤岡へ。運転は相方で、僕は助手席でパソコンを膝にのせ仕事。