それにしても荒涼とした林内である。わずかに乾燥に強いシダや、サカキなどがぽつんとあるだけで、ヒノキ以外の植物はほとんどない。枯死木が少なく、根倒れ木は見当たらない。転がっているのは過去に伐り捨て間伐したヒノキである。
カテゴリー: 山の手入れ
滝尻崩壊地の林相を探る/その1
熊野古道とは?
那智の滝周辺の崩壊地を巡る
下の写真は2003/11/8「那智の滝」を訪れたとき、私が撮影したものである。
初めての熊野への旅であった。
まだ群馬の山暮らしを始める前で、鋸谷さんとの共著、私の2冊目の著書になる『図解 これならできる山づくり~人工林再生の新しいやり方』(農文協)の最終原稿を書き上げた直後だった。
最期の文章(鋸谷さんとの連文の「まえがき」)を書き上げて出版社に送り、その文書やイラストのコピーも車に積んでいったのである。単行本の最終取材という意味を込め、この旅の間に本のタイトルを考えねばならない、そんな思いを込めて敢行した旅であった。