熊野の木材をどうする?


熊野の人工林の、構造材としては柱以外に使いづらい間伐遅れの山の小中径木を、どう商品にしたらよいか? アイデアがないわけじゃない。いま健康な国産の無垢材を求めている人が、実はたくさんいるわけで、床材、内装材、漆喰壁の下地などに、無垢の木を使う需要はかなり期待できる。

その証拠に、スギの足場板(建築の仮設工事に使う捨て板)がホームセンターに出回り、それを内装材として扱う業者が出てきた。安藤忠雄が「光の教会」で足場板を床材として使ったのは有名だが、足場板の分厚くてラフな感じが、商店やオフィスの床材にもてはやされ始めているのである。

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紀伊半島の人工林地は救えるのか?


1ha当たり5000~6000本植えという、本州の一般的な植林密度の2倍近く密植している紀伊半島の人工林。間伐政策は遅れ、巻き枯らしもされず、それでも風雪害に遭わず超線香林状態で立っている。

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日置川源流、熊野(いや)崩壊地を行く


日置川の源流部の大崩壊地を見に行く。グーグルの航空写真で見てもその崩壊地は広大だが、一帯はすべて人工林地に見える。それを確かめたい。

途中も線香林が続く。ここは石垣に守られた畑だったところ、離村するに当たって植林していったという感じである。テープを巻いてあるのでこれから間伐を入れるのかもしれない。

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