自然農、前橋


午前中は畑で雑草刈り。イタルさんに貰ったモロヘイヤの苗と、自分で種から育てた枝豆を植えた。アトリエの雑草だらけの畑は地元の人には野放図に見えるにちがいなく、Y先生やイタルさんの視線と評価が気になるところであるが、われわれの信念も揺るぎないのであった。周囲の畑地には雑草はほとんど生えていない。除草剤や土壌消毒で根絶やしにした後、作物を植えるか、もしくは雑草が生えてきた時点で徹底して駆除するからである。

そのような農業は、実はとても管理しやすい。目的の作物の成長だけを明解に眺め続けられるからである。たとえばY先生などは、雑草は小さいうちに引っこ抜くか平鍬で掻き取って土に混ぜてしまう方法をとる。僕らも最初それを真似ていたが、途中で雑草をある程度認知することにし、目的の作物の成長を阻害する近隣のものだけを駆除する方法に切り替えた。しかもそれは引っこ抜くのではなく、根元をカマで刈り取ってその場に伏せておくのである。畝の間に生える雑草も、あまり背丈が伸びたものはこの方法で刈る。
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冷スパ


東京から2度目の来訪のY嬢。児玉駅まで迎えにいき、帰りにお豆腐購入。今日はめちゃ暑い。というわけで冷や奴でまずビール。お土産の手作りパンにクワの実ジャムを合わせて付け合わせは茹でたてジャガイモ。

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芭蕉


大家のKさん宅に家賃を払いに行った。アトリエの家賃は年2回、半年分を一括払いにしている。こんな安い値段でこの敷地を貸してもらい自由にやらせてもらっているし、雑誌への連載も最新号を常にお届けしているのだが「いつも楽しみにしていますよ」などと言っていただいて感謝。お邪魔するたびにKさんの子供の頃の話を聞く。それが大変興味深い。

「農繁期には学校が休みになってね、手伝ったもんだ。でも家族総出でワイワイ仕事をやるのが楽しかったよ」

当時の収入源はカイコ、コンニャク、そしてコウゾ(和紙)。コウゾは埼玉の小川町の業者が買い付けに来たんだそうだ。コウゾの皮を剥いた芯がチャンバラに最適で、それにヒモ繊維をらせんに巻いて火で焦がし、取っ手の感じを大人が作ってくれ、そんなものでよく遊んだそうである。

「もう、あんな時代はやってこないだろうけど、でも少しは戻るといいのかな」

大家さんは教員職をリタイア。いま写真と畑が趣味なのである。
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土と火


「やきものヴェセルカ工房」のNさんが遊びに来た。彼女はウクライナ生まれ。北京の大学に留学し、日本に渡って茨城県の笠間で陶芸の修業をし、現在は藤岡「土と火の里」で陶芸を教えている。彼女の陶器作品はアトリエで毎日のように使わせてもらっていている。食事のもてなしを受けたこともあり、相方と二人きばって準備。でも、相変わらず建物内は片付かない。朝、ジャガイモを二株抜いて新ジャガを数個仕入れ、炭火焼きステーキの付け合わせに。ステーキはランプ。切れ目を入れてアトリエ産の新ニンニクを差し込み、粗挽きブラックペパーと塩で焼く。チンゲンサイのおひたしにはたっぷりの鰹節。前橋のSさんが突然やって来る。夕刻はうどん。焚き火の明かりが一番のごちそう。

相方にブログの構築などPCの操作を教わっていった。帰りのお土産はアトリエ産の野菜。Nさんの日記、楽しみです。Sさん、またいつでもお立ち寄りください。

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クワの実、昔の話を聴く


イノシシが気になり、早朝から見回り。またジャガイモが2カ所掘られている。しかし派手な掘り方ではなく、しかも食べ残しが今回は2個転がっている。変な奴である。いま畑のジャガイモは一株に何個くらい、どのようなサイズで付いているのか調べようと、大きめの株を選んで初のジャガイモ掘りをやってみた。大きいのは2個、あとはまだ小さな小イモ状態だった。最初にし尿を捨てた穴の近くに春先、菜の花が出てきたので興味深く見守っていた。それは周囲の菜の花よりも濃い緑色をして、かなり大きく育っていった。種を結び、いま倒れかかっているその株に、アブラムシやカメムシなどがびっしりと付いている。窒素分の多い肥料を施すと「濃い緑色」になり「虫害を呼ぶ」というのを目の当たりにした思いだった。

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