水道詰まる


「水が出ねえんだよ」と、早朝イタルさんが訪ねてくる。ウチの台所も、外の水も出ない。タンクを調べに行くと、水源からの水は来ている。どうやらまたパイプが詰まったらしい(昨年も同じことがあった)。

まずは蛇口側から自転車用の空気入れとゴムホースを使って空気を送り込んだりしてみるがダメ。昼食後にタンクの水を抜いて調べようということになる。

3軒共同の水道中継タンクは40年以上前に現場打ちのコンクリートで作られた大きな水槽で、中に降りるには梯子がいる。泥抜きの栓を抜いて水位がやや下がったところで、むかし釣りに使っていたバカ長を履いて水槽に降りる。

水の出口にはゴミ避けの網がかけられているのだが、そこには付着物はない。網を取って流出管に長い針金コードを差し込んだり、布をまいた木の棒を押し込んでゴシゴシと何度も動かしてみる。昨年はこれで流れ出したのだが、今年は手強い。

イタルさんもYKも、水槽の上から僕の動きを固唾を呑んで見守っている。何度か水が引く動きがあったが、ついにぴくとも水が動かなくなってしまった。

そのうちに雨が降り始め、雷まで鳴り出す始末で、いったん家に戻り待機。なんと大粒の雹(ヒョウ)が降り始める。イタルさんちのナスは葉に穴が開いてしまったとのこと。アトリエの畑ではゴボウの葉っぱが穴だらけになった。

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ハチの巣洞を彫る


1/22のブログに書いたクリの丸太を彫りにかかる。チェーンソーで穴開けして、専用のノミでくり抜いていく。このノミ、Kさんが万場の鍛冶屋さんに特注して作らせたもの。その鍛冶屋Sさんもハチ飼いゆえ、実に彫りやすく堅牢なノミだった。

2樽を実質1日で彫ったがその間、刃こぼれは全く無し(驚き)。彫り出した木っ端はもちろんカマドや囲炉裏で使う。

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巣洞用のクリの木


昨年からニホンミツバチを飼い始めた。といっても、すでに巣づくりができている樽を譲ってもらったのだが、なにせ1樽なので今年は絞らずにこの春の分蜂を待ち、何樽かに増えてから蜜を絞ることになる。

その巣箱の樽を作るために、ちょうどいいクリの木の倒木を貰い受けたことは前のブログにも書いた。が、あれからいろいろ忙しくてまとまった時間がとれず、雪が積もった現地に先日ようやく行って2個だけ取ってきた。かなりの重量である。1個1個別々に背負子でアトリエまで荷上げした。

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ラムサールの田んぼで


イラストマップと看板の仕事で宮城県に行ってきた。仙台平野は昔から水鳥の飛来地として有名で、とくにマガンは数が多い。着いた夕刻、蕪栗(かぶくり)沼をねぐらとするマガンの帰還に遭遇し、その声と羽ばたきのスケールに感動させられた。いま、日本でこんな圧倒的な野生生物の息づかいを感じさせる場所はそうそうはないのではないか。

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