ラムサールの田んぼで


イラストマップと看板の仕事で宮城県に行ってきた。仙台平野は昔から水鳥の飛来地として有名で、とくにマガンは数が多い。着いた夕刻、蕪栗(かぶくり)沼をねぐらとするマガンの帰還に遭遇し、その声と羽ばたきのスケールに感動させられた。いま、日本でこんな圧倒的な野生生物の息づかいを感じさせる場所はそうそうはないのではないか。

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看板はその沼に近い田んぼに設置されるもので、生物に配慮した「ふゆみずたんぼ」(冬季にも水をはっておくことで、水鳥などの暮らしを助ける)の解説をともなう。今回は看板の先行仮設置と現場踏査をやった。

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看板材料はアトリエ敷地の間伐材を利用。柱はスギの磨き丸太。屋根は皮付きの半割。額代わりの板はスギを割って板をとりダボを入れて接着後、ヒノキの半割で裏止め。それに飾り彫刻(タマゴをイメージしたもの)を施した。屋根には、スギ材で彫刻しアクリル彩色したハクチョウ親子を取り付けた。

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普段は捨てられている間伐材を身近な道具だけで加工し、どこまで面白いものが創れるか? 僕らにとっても新しい挑戦だった。後日「看板づくりドキュメント」をHPにアップしたい。また「ふゆみずたんぼ」の大きな可能性についても詳述しよう。


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